iCloud+の容量はどれを選ぶ?本体容量との組み合わせ方
iCloud+を使って本体容量を抑えられるのは、主に写真と動画です。バックアップは本体を軽くしないので、「本体は小さめにして、足りない分はiCloudで補う」が成り立つのは、写真が容量の大半を占めている人です。
iCloudの必要容量は、「iCloud写真の合計+バックアップのサイズ+iCloud Driveなどのデータ」を足して決めます。今の使用量は設定アプリで見られるので、数字を3つ拾えば選べます。
容量が尽きると、iCloudバックアップと写真のアップロードが止まります。「足りなくなってから慌てる」より、先に見積もっておくほうが安全です。
iCloudを使う前提で、本体を何GBにすればいいかは診断ツールで確認できます。
本体を小さくしてiCloudで補う、は成立する?
写真・動画に限って成立します。iCloud写真に保存した写真とビデオは、iCloudのストレージと本体のストレージの両方を消費します。そこで「iPhoneのストレージを最適化」を使うと、本体には容量を抑えた版が置かれ、オリジナルの高解像度版はiCloud側に残ります。
一方、バックアップやアプリのデータには、こうした仕組みがありません。
| データ | iCloudでの扱い | 本体の節約 | 補足 |
|---|---|---|---|
| 写真・動画 | iCloud写真で同期 | できる | 最適化をオンにした場合 |
| バックアップ | 本体のコピーを保存 | ならない | 復元用の控え |
| アプリとデータ | バックアップの対象 | ならない | 本体に置かれる |
バックアップは本体の控えを置く場所で、本体の容量を肩代わりするものではありません(この点は私の整理です)。購入後に本体容量は増やせないので、本体を選ぶときは「写真以外で何GB使うか」を基準にします。
iCloud写真をオンにすると、バックアップから写真が外れる
iCloudバックアップに写真が入るかどうかは、iCloud写真の設定で変わります。
- iCloud写真がオン: 写真・動画・顔の認識データは同期されるため、バックアップには含まれません。
- iCloud写真がオフ: カメラロールの写真や動画がバックアップに含まれることがあり、バックアップが大きくなります。
- メッセージ: 「iCloudのメッセージ」をオンにすると同期され、毎日のバックアップには含まれません。
どちらの設定でも、写真はどこかでiCloudの容量を使います。オンにすれば「iCloud写真の分」、オフなら「バックアップの分」として数えられるだけです(私の整理です)。
注意したいのは、iCloud写真が「同期」であって、バックアップではない点です。1台のデバイスで写真を削除すると、同じAppleアカウントのすべてのデバイスから消えます。「最近削除した項目」には30日間残りますが、iCloudの容量を超えている状態で削除すると、すぐに完全削除されて復元できません。Appleも、ライブラリのバックアップは別に取っておくことを案内しています。写真の控えはUSB-C対応の外付けSSDなどに書き出しておくと安心です。
必要なiCloud容量は3つの数字を足して決める
次の3つを確認します。確認はすべて設定アプリでできます。
- iCloud写真の合計: 設定アプリで自分の名前→「iCloud」を開くと、写真を含む使用量の内訳を確認できます。iCloud.comでも確認できます。
- バックアップのサイズ: 「iCloud」→「ストレージ」(または「アカウントのストレージを管理」)→「バックアップ」→使用中のデバイスの順に開くと、「次回作成時のサイズ」が表示されます。計算に数分かかることがあります。
- iCloud Driveやメールなどの分: 同じ画面の内訳から読み取ります。
この合計に、これから増える分の余裕を足したものが目安です。「合計に余裕を足す」という考え方は私のものです。Appleが示している基準ではありません。
家族で使う場合は、最大5人でプランを共有できます。誰か1人ではなく、共有する全員分の合計で考えます。
プランごとの目安は5GB・50GB・200GB・2TB
iCloud+のプランは、50GB、200GB、2TB、6TB、12TBです。無料の5GBでは、iCloud+の機能は使えません。向く人は私の見立てで、公式の基準ではありません。
| 容量 | 向く人(目安) | 備考 |
|---|---|---|
| 5GB(無料) | 写真は別の場所で管理する人 | iCloud+の機能は使えない |
| 50GB | 写真が少なく、バックアップも小さい人 | HomeKitセキュアビデオは1台まで |
| 200GB | 1人で写真ライブラリを丸ごと置きたい人 | 同ビデオは最大5台まで |
| 2TB | 写真・動画が多い人、家族で共有する人 | 同ビデオは台数制限なし |
| 6TB・12TB | 2TBでも足りない家族共有など | 同ビデオは台数制限なし |
プライベートリレー、メールを非公開、カスタムメールドメイン、Appleインビテーションは、全プランで使えます。HomeKitセキュアビデオ(防犯カメラの映像保存)を使わないなら、容量だけで選んで問題ありません。
容量がいっぱいになると何が止まる?
Appleの案内では、iCloudの容量が尽きると次のことが起きます。
- iCloudバックアップが作成されなくなる
- 写真と動画がiCloud写真にアップロードされなくなる
- iCloud Driveなどが、デバイス間で最新の状態に保たれなくなる
- iCloudメールアドレスで送受信できなくなる
特に怖いのは、バックアップが止まっていることに気づかないまま機種変更や故障を迎えるケースです。「容量がいっぱいです」の通知が出たら、先延ばしにしないほうが安全です。
容量を上げる前に、バックアップを軽くできる
バックアップの容量が大きいだけなら、プランを上げなくても減らせます。
- 設定アプリ→自分の名前→「iCloud」→「ストレージ」→「バックアップ」で端末を選び、バックアップ不要なアプリをオフにする
- 使っていない古い端末のバックアップを削除する
iCloudバックアップは、iCloudバックアップをオフにしたり使わなくなったりしてから180日間は残ります。
プランを下げるときは超過分が止まる
iCloud+は、あとからプランを変更できます。ただし、使用量が新しいプランの容量を超えていると、iCloudの同期と更新、バックアップが止まります。変更は現在の請求期間が終わってから反映されます。ダウングレードや解約の前に、超えている分は別の場所に保存するか、削除しておきます。
本体容量は後から変えられず、iCloudは変えられる、という違いがあります。迷ったときは、本体は余裕を持って選び、iCloudは小さく始めて足りなければ上げる、という順番が失敗しにくいと私は考えます。
使い方別の組み合わせ例
| 使い方 | 本体 | iCloud |
|---|---|---|
| 写真が少なく、アプリ中心 | 標準的な容量 | 5GB〜50GB |
| 写真が多く、動画は少なめ | 標準的な容量+最適化 | 200GB以上 |
| 動画をよく撮る | 余裕を持った容量 | 2TB以上 |
| 家族で共有 | 各自の使い方で選ぶ | 全員の合計で2TB以上 |
これは考え方の例で、具体的なGB数はあなたの使用量で変わります。iPad・iPhoneのどの容量を選ぶかは、診断ツールに機種と使い方を入れると、iCloudを併用した場合の目安まで確認できます。
長く使うなら、外付けSSDとの損益も見ておく
iCloud+は使い続ける限り支払いが続きます。写真の置き場として何年使うかによって、外付けSSDに写真を逃がしたほうが総額が小さくなる場合もあります。価格は変動するため、最新の金額は各サービスの購入ページで確認してください。
クラウドと外付けSSDのどちらが得かは、使う年数から計算できます。