ユニバーサルコントロールが使えない原因と条件の一覧
ユニバーサルコントロールが使えないときは、次の条件のどれかが欠けていることが多いです。
- すべての端末で同じApple Accountにサインインしていて、2ファクタ認証もオンになっている
- Bluetooth、Wi-Fi、Handoffがすべてオンになっている
- MacとiPadが対応機種で、macOS 12.4以降・iPadOS 15.4以降になっている
- 端末同士が10メートル以内にあり、どちらもスリープやロックの状態ではない
- MacのディスプレイとiPadの設定で、ユニバーサルコントロールがオンになっている
この記事では、条件を表にして、設定の場所と、条件を満たしても動かないときの切り分けの順番を説明します。Appleサポートの記載は2026年7月15日公開版を確認しています。
あなたのMacとiPadの組み合わせで使えるか、先に確認したい方へ
最初に確認する5つの条件
まずは、Appleが示している基本条件を表で確認します。
| 項目 | 必要なこと | 確認する場所 |
|---|---|---|
| Apple Account | 全端末で同じアカウント | 設定の一番上 |
| 2ファクタ認証 | 全端末でオン | Apple Accountの設定 |
| 無線機能 | Bluetooth・Wi-Fi・Handoffがオン | 各端末の設定 |
| 距離 | 10メートル以内 | 端末を並べる |
| 状態 | スリープ・ロックを解除 | 各端末の画面 |
2ファクタ認証は、パスワードに加えて確認コードなどで本人確認をする仕組みです。ユニバーサルコントロールでは、これがオンでないと使えません。
Handoffは、近くのAppleの端末同士で作業を引き継ぐ機能です。ユニバーサルコントロールの接続にも使われるため、オフのままだと動きません。
対応機種とOSの条件
台数や機種が条件から外れていると、設定が正しくても使えません。
Macは2016年以降が目安
macOSは、Monterey 12.4以降が必要です。対応するMacは次のとおりです。
- iMacとiMac Pro(2017年以降に発売)
- iMac(Retina 5K, 27-inch, Late 2015)
- 2016年以降に発売されたその他のMac(MacBook Air 13-inch 2017は対象外)
MacBook Airの2017年モデルだけが除外されている点は、見落としやすい部分です。
iPadは4つのシリーズが対象
iPadOSは15.4以降が必要です。対応するiPadは次のとおりです。
- iPad Pro(全モデル)
- iPad(第6世代以降)
- iPad Air(第3世代以降)
- iPad mini(第5世代以降)
古いMacやiPadでOSのアップデートが止まっている場合は、そもそも条件を満たせないことがあります。手持ちの機種があと何年OSの対応を受けられるかは、製品の寿命・サポート期間の診断で調べられます。
つなげられるのは最大2台まで
Appleの記載では、Mac 1台に加えて、MacまたはiPadを最大2台まで接続できます。3台以上を同時につなぐことはできません。
両方の端末で設定をオンにする
条件を満たしていても、機能自体がオフだと接続されません。MacとiPadの両方で確認します。
Macの設定
- 「システム設定」→「ディスプレイ」を開きます。
- macOS Ventura 13以降では「詳細設定」を開きます。
- 「ポインタとキーボードを近くにあるすべてのMacまたはiPad間で移動することを許可」をオンにします。
同じ画面にある「ディスプレイの端を通過させて近くにあるMacまたはiPadに接続」がオフでも、手動で接続できます。コントロールセンターの「ディスプレイ」や、「ディスプレイを追加」(+)メニューから選ぶ方法です。
iPadの設定
- 「設定」→「一般」→「AirPlayとHandoff」を開きます。
- 「カーソルとキーボード」をオンにします。
この項目は対応モデルでのみ表示されます。項目自体が見当たらない場合は、機種かiPadOSのバージョンが条件から外れている可能性があります。
条件を満たしても使えない原因
Appleのトラブルシューティングに挙がっている項目を、症状別に整理しました。
| 症状 | 考えられる原因 | 対処 |
|---|---|---|
| 画面の端で反応しない | 端末が離れている | 1メートル以内に近づける |
| 相手が候補に出ない | スリープ・ロック中 | 両方を起こして解除する |
| 急に切れた | どちらかがスリープした | 再接続する |
| 接続できない | VPN・セキュリティソフト | 一時的にオフにして確認 |
| 接続できない | Macのファイアウォール | 外部からの接続を全ブロックしない設定にする |
インターネット共有は使えなくなる原因になる
iPadでモバイルデータ通信を共有している場合や、Macでインターネット接続を共有している場合は、ユニバーサルコントロールを使えません。Appleは、どちらも共有していない状態にするよう案内しています。
テザリング(iPhoneなどの回線を共有する機能)や、Macのインターネット共有を使っている場合は、一度オフにして試してください。
内蔵キーボードのないMacは外付けが必要
Mac miniやMac Studioのように、キーボードやトラックパッドが内蔵されていないMacでは、Mac対応のワイヤレスキーボードとマウスを接続しておく必要があります。入力に使う機器がなければ、画面の端でポインタを動かせません。
接続できないときの切り分け順
次の順で試すと、原因を絞りやすくなります。順番は、Appleの案内をもとにした筆者の整理です。
- 両方の端末をスリープさせてから、もう一度起こす
- 端末同士を1メートル以内に近づける
- Mac・iPadともにOSを最新にする
- Macの「ディスプレイを追加」(+)メニューから、iPadまたは別のMacを手動で選ぶ
- 両方の端末でユニバーサルコントロールをオフにして再起動し、もう一度オンにする
- VPNや他社製のセキュリティソフトを一時的に止めて試す
Macのユーザガイドには、両方の端末が同じWi-Fiネットワークにつながっているかも確認項目として挙がっています。別々のネットワークに入っていないか、あわせて見ておくと安心です。
使えない理由が機種の条件なら診断ツールで確認できる
設定を見直しても動かない場合は、機種かOSのバージョンが条件に合っていない可能性があります。MacとiPadの組み合わせでユニバーサルコントロールが使えるかどうかは、連携機能診断で確認できます。Sidecar(iPadをMacのサブディスプレイにする機能)など、ほかの連携機能が使えるかも同時に分かります。