iPadはいつまで使える?OS更新が止まる目安と、更新後の使い道
iPadが最新のiPadOSに対応しなくなる目安は、発売からおよそ6〜8年です。2026年9月に公開されたiPadOS 27では、iPad(第8世代)、iPad mini(第5世代)、iPad Air(第3世代)、iPad Pro 11インチ(第1世代)、iPad Pro 12.9インチ(第3世代)が対応一覧から外れました。
ただし、対応から外れた日に使えなくなるわけではありません。外れた後も、1つ前のバージョン向けにセキュリティ更新が配信される例があります。ただし、いつまで続くかはAppleが約束していません。
このため、金融系アプリやパスワード管理は新しい端末に移し、古いiPadはサブ機、電子書籍、家の操作パネルなど「失っても困らない役割」に回すのが現実的です。
更新が止まる目安は発売から6〜8年
最近、最新のiPadOSから外れた機種を並べると、次のようになります。
| 機種 | 発売年(目安) | 使える最後のiPadOS |
|---|---|---|
| iPad Pro 10.5インチ / 12.9インチ(第2世代) | 2017年 | 17 |
| iPad(第6世代) | 2018年 | 17 |
| iPad(第7世代) | 2019年 | 18 |
| iPad Pro 11インチ(第1世代)/ 12.9インチ(第3世代) | 2018年 | 26 |
| iPad Air(第3世代)/ iPad mini(第5世代) | 2019年 | 26 |
| iPad(第8世代) | 2020年 | 26 |
発売年は国内での発売時期の目安です。「発売から6〜8年」という範囲は、この表から私が数えた計算で、Appleが公表している基準ではありません。
iPadOS 27に対応するのは、次の機種です(Apple公式の対応一覧による)。
- iPad Pro:11インチは第2世代以降、12.9インチは第4世代以降
- iPad Air:第4世代以降
- iPad:第9世代以降
- iPad mini:第6世代以降
なお、対応機種でも、新機能のすべてが使えるとは限りません。Apple Intelligenceなどは、対応するAppleシリコン(Apple独自のチップ)を搭載したモデルに限られます。
お使いのiPadがあと何年使えるかは、機種を選ぶだけで確認できます。
更新が止まっても、すぐに危険になるわけではない
Appleのセキュリティ更新の一覧を見ると、最新より古いiPadOSにも更新が出ています。2026年10月時点で確認できた例は次のとおりです。
- iPadOS 18.7.10:2026年8月17日(iPad 第7世代など)
- iPadOS 17.7.11:2026年5月11日(iPad 第6世代、iPad Pro 10.5インチ、iPad Pro 12.9インチ 第2世代)
つまり、最新から外れて1年半以上たったiPadにも、更新が届いた実績があります。一方で、iPadOS 17向けの更新は、私が確認できた範囲では2026年は5月の1回でした。最新版より頻度が下がるのは確かです。
この更新は、Appleが期間を約束しているものではありません。「今は届いているが、いつ止まってもおかしくない」と考えて使い方を決めるのが安全です。
買い替えるか使い続けるかは3点で決める
古いiPadを使い続けるかどうかは、次の3点で判断できます。
- 使いたいアプリが動くか:アプリ側が古いiPadOSへの対応をやめることがあります。App Storeのアプリ詳細ページで、必要なiPadOSを確認します。
- バッテリーが持つか:使い方が「据え置き」中心なら、バッテリーが弱っても充電しながら使えます。持ち歩く用途だと厳しくなります。
- 修理を受けられるか:Appleは、販売終了から5年超7年未満を「ビンテージ」、7年超を「オブソリート」と呼びます。オブソリートになると、Appleはハードウェア修理を終了します。iPad Air(第3世代)やiPad(第6世代)はビンテージに入っています。
どれも満たせないなら、買い替えを考える時期です。逆に、3つのうち1〜2つが気にならない用途なら、役割を変えて使い続けられます。
更新が止まったiPadの使い道
Macのサブディスプレイにする
iPadには、Macの画面を延長して表示するSidecar(サイドカー)という機能があります。Appleの案内では、iPad側の条件は次のとおりです。
- iPadOS 13以降
- iPad Proはすべてのモデル、iPadは第6世代以降、iPad miniは第5世代以降、iPad Airは第3世代以降
iPadOS 27の対応から外れた機種も、ここでは条件を満たします。ただし、Mac側にもモデルとmacOSの条件があり、同じApple Accountでサインインして2ファクタ認証を使う必要もあります。自分の組み合わせで動くかどうかは、連携機能診断で確認できます。
電子書籍・動画専用機にする
画面が大きく、読書や動画視聴に使う分には、処理性能がそれほど求められません。ベッドサイドやキッチンに置いて、読書専用にするのが定番の使い方です。
ここでも、アプリの対応OSが前提になります。使いたい電子書籍アプリが新しい版で古いiPadOSに対応しなくなると、それ以上更新できなくなります。購入前の端末の場合に備え、ブラウザで読めるサービスがあるかも確認しておくと安心です。
据え置きで使うなら、角度を固定できるタブレットスタンドがあると、手で持たずに使えます。
家の操作パネルにする
Homeアプリを入れておけば、照明やエアコンなどスマートホーム機器の操作画面として、壁や棚に置いたiPadを使えます。家族が自分のiPhoneを取り出さずに操作できるのが利点です。
注意点が1つあります。外出先から機器を操作する「ホームハブ」は、Appleの案内ではHomePodやApple TVに設定する形が基本です。iPadをハブにできるかは、世代やOSによって事情が変わってきた経緯があるため、ここでは確認できた範囲として「操作パネルとして使う」ことだけを紹介します。壁に掛けるなら、iPad対応の壁掛けホルダーで固定する方法があります。
時計・写真フレーム・レシピ表示にする
キッチンや玄関に置いて、時計、写真の表示、レシピの確認専用にする使い方もあります。写真アプリのスライドショーは、古いiPadでも問題なく動く用途です。
子どもや家族用の端末にする
家族の共用端末として渡す方法もあります。この場合は、スクリーンタイムなどの制限を設定し、決済やパスワードを扱うアプリは入れないでおきます。
使い道を決める前にやっておくこと
どの使い方でも、最初に次の作業を済ませます。
- 大事な写真やデータを、iCloudやほかの端末にバックアップする
- 銀行、決済、パスワード管理など、重要なアプリは新しい端末に移し、古いiPadからは削除する
- 家族に渡す、または手放す場合は、「iPadを探す」をオフにして、サインアウトしてから初期化する
重要なデータを入れたまま古いiPadを使い続けるのは避けます。更新が止まった端末では、将来的に見つかった脆弱性が修正されない可能性があるためです。
更新が止まった後も、Macやほかの端末との連携が自分の組み合わせで動くかを調べられます。