iPhoneの動画撮影に必要な容量は?4K・ProRes別の目安と撮影頻度別の考え方

2026/10/14PR

動画の容量を大きく左右するのは、4Kかどうかよりも、録画形式をProResにするかどうかです。AppleはProResのファイルについて、HEVC(通常の動画で使われる圧縮形式)の最大30倍の大きさになると案内しています。

ProResで4K・30fpsを撮ると、1分あたり約6.6GBになる計算です(Apple公開のデータレートからの試算。詳細は後述)。10分で約66GB、1時間なら約400GBです。ProResを使うなら、撮影時間から逆算して容量を決める必要があります。

通常の撮影(ProResオフ)の1分あたりの容量は、Appleが公式の数値を公開していないため、この記事では断定しません。実測の方法を後半で紹介します。

あなたの撮影時間だと何GB必要かは、診断ツールで確認できます。

iPhone・iPad ストレージ必要量 診断を使う

容量が急に増えるのはProResをオンにしたとき

iPhoneの動画容量は、主に次の3つで決まります。

  • 録画形式:HEVC(高効率)か、ProResか
  • 解像度:1080pか、4Kか
  • フレームレート:1秒あたりのコマ数。30fpsより60fps、120fpsのほうが大きくなる

このうち、ProResは桁が違います。ProResは編集しやすさと画質を優先した形式で、圧縮を抑えているぶん、ファイルが大きくなります。

ProResをオンにするのは、設定 > カメラ > フォーマット > ビデオキャプチャの「Apple ProRes」です。オンにしない限り、通常のHEVCまたはH.264で記録されます。

ProResの1分あたりの容量は、4K30で約6.6GB

Appleは、ProRes on iPhoneのサポートページに1分あたりの容量を載せていません。そこで、Appleが公開しているProResのデータレート(Apple ProRes White Paper)から、1分あたりの容量を計算しました。

iPhoneがどの種類のProResで記録しているかは、確認したページには明記がありませんでした。ただ、Appleが外付けストレージに求める書き込み速度が、4K60で220MB/秒以上、4K120で440MB/秒以上です。この値は、ProRes 422 HQの4K60(1,768Mb/s、約221MB/秒)とほぼ一致するため、HQ相当として試算しています。これは私の推測を含む計算です。

解像度・fpsデータレート1分あたり10分あたり
1080p・30fps220Mb/s約1.7GB約17GB
1080p・60fps440Mb/s約3.3GB約33GB
4K・30fps884Mb/s約6.6GB約66GB
4K・60fps1,768Mb/s約13.3GB約133GB

計算は「データレート÷8×60秒」で、1GB=1,000MBとしています。実際の容量は、映像の内容や機種で多少ずれます。4K・120fpsは、4K・60fpsのさらに約2倍になる見込みです。

ProResで撮れる条件は、機種と容量で決まっています。

  • 4K・30fps:256GB以上のProRes対応機種
  • 4K・60fps:iPhone 17 Pro・16 Pro・15 Proシリーズ(256GB以上)
  • 4K・120fps:iPhone 17 Pro・16 Proシリーズ(256GB以上)
  • シネマティックモード、スローモーション、タイムラプスではProResを使えません

128GBモデルでは、ProResの4K撮影はできない

Appleの案内では、128GBモデルのProRes撮影は1080p(30fps・25fps)までです。4Kで撮るなら256GB以上が必要になります。

容量にも余裕が必要です。ProRes記録には、本体の空き容量が全体の10%以上必要とされています。256GBなら、25GB前後は常に空けておく必要があります。

つまり、256GBのiPhoneでは4K・30fpsのProResを約30分撮ると、空き容量が足りなくなる計算です(10%の空きと、アプリや写真の分は含めない目安)。購入後に内蔵容量は増やせないので、ProResを使う予定があるなら、最初に容量を決めておきます。

機種自体を迷っている場合は、iPad・iPhone 機種選び診断で、使い方に合う機種を絞り込めます。

月に何分撮るかで、必要な容量は決まる

必要な容量は、「1分あたりの容量×撮影時間」で見積もれます。ProRes 4K・30fpsの場合を、撮影頻度別に並べました(約6.6GB/分での試算)。

撮影の頻度撮影時間の目安必要な容量
旅行や行事で、たまに月に10分約66GB
趣味で、定期的に週に10分(月約43分)約285GB
イベントを丸ごと1時間約400GB

ここで大事なのは、動画を本体に残し続けるかどうかです。撮影のたびにMacや外付けSSDへ移して本体から消すなら、必要なのは「1回の撮影分+10%の空き」です。本体に溜めるなら、期間ぶんの合計が必要です。

通常の動画(HEVC)は実測が確実

ProResを使わない通常の撮影は、1分あたりの公式な数値が見つかりませんでした。解像度とfpsの組み合わせによっても変わるため、自分の設定で実測するのが確実です。

  1. 設定 > カメラ > ビデオ撮影で、使いたい解像度・fpsを選ぶ
  2. 室内ではなく、普段撮る場所で1分間撮影する
  3. 写真アプリで、その動画の情報(ファイルサイズ)を確認する

出た数値に撮影時間をかければ、必要な容量が出ます。同じ1分でも、動きが多いシーンのほうが大きくなる点には注意してください。

ProResは外付けSSDに直接記録できる

iPhone 17 Pro・16 Pro・15 Proシリーズ(USB-C接続)は、ProResを外付けストレージへ直接記録できます。本体の容量が足りなくても、4K・60fpsの撮影が可能です。

条件は次のとおりです。

  • 形式がexFATで、パスワード暗号化されていないドライブ
  • 10Gbps以上のUSB 3ケーブル
  • 書き込み速度が、4K60で220MB/秒以上、4K120で440MB/秒以上

実際に使うなら、USB 3対応の外付けSSDと、10Gbps対応のUSB-Cケーブルを組み合わせます。遅いドライブでは、記録速度が足りないという警告が出ることがあります。4K120で撮る前は、毎回ドライブを再フォーマットすることがAppleに推奨されています。

ProResを使わないなら、この構成は不要です。通常の撮影で容量が足りなければ、撮った動画を随時パソコンやクラウドに移す運用で足ります。

外付けSSDとクラウド、どちらが得かは損益分岐点で比べられます。

ストレージコスト診断で外付けSSDとクラウドを比較する

参考にした公式情報

この記事について

Apple製品KASHIWAGI公開日:2026/10/14