iPhoneで外付けSSDに直接録画する方法。向いている人・向かない人

2026/10/14PR

iPhoneは、USB-Cでつないだ外付けSSDに動画を直接録画できます。ただし対象は「Apple ProRes」という高画質形式の撮影だけで、使えるのはiPhone 15 Pro以降のProモデル(Pro Max含む)に限られます。

必要なのは、exFAT形式にフォーマットした書き込み速度の速いSSDと、10Gbps以上のUSB 3ケーブルです。4K60fpsのProResなら書き込み速度は220MB/秒以上が目安になります。

通常の動画撮影(HEVC)を外付けに逃がしたいだけなら、この機能は別物です。向き不向きは記事の後半で整理しています。

外付けSSDに直接録画できるのはProモデルだけ

Appleの公式ページによると、外付けストレージへの直接録画に対応しているのは次の機種です。

  • iPhone 17 Pro / 17 Pro Max
  • iPhone 16 Pro / 16 Pro Max
  • iPhone 15 Pro / 15 Pro Max

iPhone 14 Pro以前や、無印・Plus・Airなど非Proモデルは、この機能の対象として記載がありません。

4K120fpsは17 Proと16 Proだけ

ProResの画質は機種で上限が変わります。

設定対応する機種外付け
4K 24/25/30fpsProRes対応の全機種任意
4K 60fps17 Pro・16 Pro・15 Pro任意
4K 120fps17 Pro・16 Pro必須

4K120fpsだけは、外付けストレージがないと録画できません。

ProRes自体に制限がある

ProResは、シネマティックモード・スローモーション・タイムラプスでは使えません。

また、Appleの表は「本体容量」ごとに区分されています。128GBモデルは本体録画だと1080pまでで、4K以上は256GB以降のモデルが対象です。128GBモデルで外付けを使った場合に4Kが撮れるかは、公式ページから読み取れませんでした。手持ちの機種が128GBなら、購入前にAppleのサポートページか、設定画面で確認してください。

自分のiPhoneに外付けSSDが必要か、使い方から容量を確かめたい方はこちらです。

iPhone・iPad ストレージ必要量 診断を使う

必要な機器はSSD・ケーブル・Mac(またはPC)

Appleが示している条件を、機器ごとに整理します。

機器条件
SSD書き込み速度が4K60で220MB/秒以上、4K120で440MB/秒以上
形式exFAT。パスワード暗号化は非対応
ケーブル10Gbit/秒以上のUSB 3対応
消費電力最大4.5W

SSDは「速度」と「消費電力」で選ぶ

容量よりも先に、書き込み速度を確認します。速度が足りないと「Slow Recording Speed」という警告が出ます。4K120を使うなら440MB/秒以上と、要件がかなり高くなります。

消費電力も条件に入っています。最大4.5Wという記載から、SSDの電源はiPhoneから取る前提だと読み取れます。電力を多く使うタイプは避け、製品の仕様で消費電力を見ておくと安心です。

選ぶ際は、USB-C接続のポータブルSSDの中から、速度・消費電力の仕様が書かれたものを探すのが近道です。

ケーブルは付属品でも足りないことがある

SSDに付属のケーブルが10Gbps未満だと、速度が出ません。10Gbps対応のUSB-Cケーブルであることを、パッケージで確認してください。ハブや変換アダプタを間に挟む使い方は、Appleのページでは触れられていないため、直結が無難です(これは私の推測を含みます)。

フォーマットはiPhoneではできない

SSDをexFATにするには、MacかWindowsパソコンが必要です。iPhone単体では、USB-C外付けストレージをフォーマットできません。

さらに4K120は、録画セッションごとに再フォーマットが必要とAppleが書いています。撮影のたびにパソコンで初期化する運用になるので、現場に持ち出す場合は手順を決めておきましょう。

撮影前の設定と、本体に戻す方法

設定の流れは次のとおりです。

  1. SSDをMacやPCでexFATにフォーマットする
  2. 設定アプリの「カメラ」から、フォーマットでApple ProResをオンにする
  3. SSDをiPhoneにUSB-Cで接続する
  4. カメラアプリで解像度とフレームレートを選んで録画する

iPhone本体に録画したいときは、SSDを外します。接続している間は、対応する撮影が外付けに向かいます。

なお、Appleの説明はProResの録画に限られています。HEVCなどの通常動画を外付けに直接保存できるかは、公式ページに記載がありません。サードパーティ製の撮影アプリは対応が異なる場合があるので、使うアプリの説明を確認してください。

外付けSSDを使った場合の容量の目安

ProResのファイルは大きく、Appleは「HEVCファイルの最大30倍」と説明しています。

SanDiskの案内では、ProRes 422 HQの目安は1分あたり次のとおりです(メーカーの概算値で、条件により変わります)。

設定1分あたりの目安
4K 30fps約6GB
4K 60fps約12GB

同社は「4K60fpsで5分間なら最大約60GB」とも説明しています。

ここからは私の計算です。4K60fpsで1TB(1,000GBとして)のSSDを使うと、約83分が上限になります。4K120fpsとProRes RAW(17 Proのみ)は、さらに大きくなるはずです。4K120の1分あたりの数字は、今回確認できた資料にありませんでした。

容量が足りなくなる前に逃がす3つの方法

  1. 撮影後すぐ、MacやPCにコピーしてSSDを空ける
  2. 撮影用SSDとバックアップ用SSDを分け、バックアップが済んでから消す
  3. 書き出し済みの素材だけを、小さい容量で保存し直す

クラウドへのアップロードは、ProResのような大容量だと時間もかかります。クラウドと外部SSDのどちらが得かは、ストレージコストの比較ツールで計算できます。

向いている人・向かない人

向いている人向かない人
目的編集前提で高画質素材を撮る思い出を普段どおり撮る
機種15 Pro以降のProモデル無印・Air・14 Pro以前
運用PCで取り込み・編集するiPhoneだけで完結させたい
機材SSDとケーブルを持ち歩ける身軽に撮りたい

向かない人は、本体の容量を見直す

「写真や動画で本体が足りない」という悩みなら、ProResを使わなくても解決できます。その場合は、撮影方法を変える前に本体容量の見直しが先です。

使い方に合う容量を知りたい方は、診断ツールで確認できます。

iPhone・iPad ストレージ必要量 診断を使う

出典・参考にした公式情報

この記事について

Apple製品KASHIWAGI公開日:2026/10/14