旅行・出張に必要なモバイルバッテリー容量の目安(国内1泊〜海外1週間)
旅行や出張で必要な容量は、宿で毎晩充電できるなら、国内1泊で5,000mAh、海外1週間でも10,000mAh前後が目安です。日数が増えても、容量は日数に比例して増えません。
容量を左右するのは、日数よりも「コンセントを使えない時間が何日続くか」です。Apple WatchやAirPodsを足しても、増える分はわずかです。
この記事の数値のうち、機種ごとの条件は公式情報で確認しています。旅行シーン別の容量は、その数値をもとにした私の計算による目安です。
自分の持ち物と日数で、必要な容量を知りたい方へ。
宿で充電できるなら日数はほとんど効かない
モバイルバッテリーは、夜に宿で自分のiPhoneを充電できるなら、昼間の「つぎ足し」だけを賄えれば十分です。日数分をまとめて持ち歩く必要はありません。
iPhoneの電池はどのくらい?
iPhone 17は3,692mAh、iPhone 17 Proは4,252mAh、iPhone 17 Pro Maxは5,088mAhです。Appleが欧州向けに公開しているエネルギーラベルの数値を、海外メディアが報じています。以降の計算では、中間の約4,000mAhを「iPhone 1回分」とします。
モバイルバッテリーの表示容量は、そのまま使えない
モバイルバッテリーは、表示容量の全部をiPhoneに渡せるわけではありません。変換のロスがあるためです。ここでは実際に使えるのが6〜7割程度と仮定します。これは私の見込みで、製品によって差があります。
この仮定だと、iPhone 1回分を満充電するのに必要な表示容量は、4,000mAh ÷ 0.65 ≒ 6,000mAhです。旅行中は地図や写真、翻訳で電池を多く使うため、1日あたり1〜1.5回分、つまり6,000〜9,000mAhを見込みます。
旅行日数別の容量の目安
夜は宿で充電できる前提の、表示容量の目安です(私の計算による値で、公式の推奨値ではありません)。
| シーン | iPhoneだけ | Watch・AirPodsも |
|---|---|---|
| 国内1泊 | 5,000mAh | 5,000mAh |
| 国内2〜3泊 | 5,000〜10,000mAh | 10,000mAh |
| 海外3〜4日 | 10,000mAh | 10,000mAh |
| 海外1週間 | 10,000mAh | 10,000〜20,000mAh |
国内1泊〜3泊
1泊の出張なら、5,000mAhで足ります。当日の移動と打ち合わせでiPhoneを使い切りそうな日は、10,000mAh前後のモバイルバッテリーにしておくと安心です。持ち運びやすさと、2回弱の充電容量のバランスが取れています。
海外3〜4日・1週間
海外は、地図、翻訳、写真、現地SIMやeSIMの通信で電池の減りが速くなります。1日あたり1〜1.5回分を見込み、10,000mAhを基準にします。
宿での夜間充電が前提なので、1週間でも容量は3〜4日と同じ10,000mAhです。海外の宿ではコンセントの形が違うため、海外対応の電源プラグ変換アダプタを忘れると、夜に充電できません。
Apple Watch・AirPodsを持つと何mAh増える?
増える分は小さく、目安としてはiPhone分の1〜2割程度の上乗せです。これは私の見込みで、公式値ではありません。
- Apple Watch: 通常のバッテリー駆動時間は、Series 11が最大24時間、Ultra 3が最大42時間です。毎晩充電すれば足りるため、旅行中は宿で専用の充電ケーブルを使うのが基本です。
- AirPods: AirPods Pro 3は、充電ケースを併用すると最大24時間使えます。ケースごと宿で充電する運用なら、モバイルバッテリーの容量にはほとんど影響しません。
2人でiPhoneを共有する、iPadも持つ、といった場合は、10,000mAhでは足りなくなります。海外1週間で上の表の幅が広がっているのはそのためです。
コンセントが使えない日があるなら日数分で考える
キャンプや長距離の移動などで、夜も充電できない日があるなら話が変わります。この場合は、使えない日数 × 6,000〜9,000mAhで見積もります。
- 1日: 10,000mAh
- 2日: 20,000mAh
- 3日以上: 20,000mAhを2個、または別の充電手段を考える
後述の通り、機内に持ち込めるのは1人2個までです。それ以上の容量が必要な旅程は、現実的ではない場合があります。
飛行機では2個まで、機内では使えない
2026年4月24日から、モバイルバッテリーの機内持ち込みルールが変わっています。国土交通省の発表では、次の点が定められています。
- 機内に持ち込めるのは2個までで、1個あたり160Wh以下のものに限られます。
- 機内で、モバイルバッテリー本体への充電はできません。
- 機内で、モバイルバッテリーからスマホなどへの給電もできません。
- 預け入れ(受託)手荷物には入れられません。
収納棚(オーバーヘッドビン)には入れず、手元で保管するよう国土交通省が案内しています。ショート防止のため、端子をテープで保護するか、個別のビニール袋に入れます。
容量は何mAhまで大丈夫?
容量のWh(ワット時)は、バッテリーのラベルに書かれています。記載がなければ、定格容量(mAh) × 定格電圧(V) ÷ 1,000で計算できます。
電圧を3.7Vとして計算すると、20,000mAhは約74Whです。160Whは約43,000mAhに相当します。これは私の計算で、実際は製品ラベルの数値を確認してください。羽田空港の案内でも、5,000〜20,000mAh程度のものは多くが160Wh以下に収まるとされています。
フライト中のiPhoneはどうする?
機内ではモバイルバッテリーが使えないため、搭乗前にiPhoneを満充電にしておきます。座席に電源やUSB端子があれば、そちらを使います。モバイルバッテリーは、到着後に使う予備として考えます。
航空会社や海外の空港によってルールが異なる場合があるため、搭乗する航空会社の案内も確認してください。
容量が足りても充電が遅いことがある
容量が足りていても、ケーブルやアダプタの組み合わせによって充電速度は変わります。移動中のつぎ足しで時間が短いときほど、影響が大きくなります。
持ち物ごとに必要な容量を細かく出したい場合は、診断ツールで、持ち歩く機器と充電回数から計算できます。
手持ちのケーブルで、iPhoneがどの速さで充電できるか確認したい方へ。