モニターアームがデスクに付かない。天板の厚み・形状で確認する5つのポイント
モニターアームがデスクに付かない原因は、天板の厚み、天板の端の形状、天板の裏側の空きのどれかであることが多いです(確認した説明書の範囲での整理です)。
対応する天板の厚みは、アームごとに違います。メーカー説明書で確認できた範囲でも、クランプ式の下限は10〜20mm、上限は45〜50mmと幅がありました。ガラス天板や中空の天板は、補強プレートが必要とされる製品があります。
先に確認したいのは、自分のデスクが「どの条件に当たるか」です。
あなたのデスクとモニターの組み合わせで、アームが付くかどうかを先に確かめられます。
天板の厚みは、アームごとに対応範囲が違う
「モニターアーム 天板 厚さ」で調べると、数字がバラバラで混乱しやすいです。理由は単純で、製品ごとに対応範囲が違うからです。メーカーの説明書や製品ページに載っている数値を並べます。
| 製品(例) | 対応する天板厚 | 方式 | 補足 |
|---|---|---|---|
| サンワサプライ CR-LA1302シリーズ | 10〜50mm | クランプ | 端から50mm以上 |
| 同上 | 10〜60mm | グロメット | 端から50mm以上 |
| サンワサプライ CR-LA1008N | 20〜45mm | クランプ | 端から70mm以上 |
| 同上 | 20〜90mm | グロメット | 穴径10〜75mm |
| サンワサプライ CR-LAC115BK | 10〜50mm | 薄型クランプ | 奥行き38mm |
| BenQ BSH01 | 17〜50mm | 補強プレートなし | 方式別の記載なし |
| 同上 | 12〜45mm | 補強プレートあり | 方式別の記載なし |
このサイトの診断ツールは、10〜85mmの範囲で天板の厚みを判定します。ただし、実際に取り付けられるかどうかの最終判断は、購入するアームの説明書の数値が基準です。ツールの結果は、候補を絞るための目安として使ってください。
厚い天板は、グロメット式のほうが広く対応する製品がある
上の表のうち、CR-LA1008Nはクランプ式が45mmまで、グロメット式が90mmまでです。CR-LA1302シリーズも、クランプ式の50mmに対してグロメット式は60mmです。天板が厚くてクランプが届かないときは、グロメット式を選べるアームを探す方法があります。ただし、すべての製品で同じとは限りません。
薄い天板は、補強プレートで範囲が変わる製品がある
BenQ BSH01の製品ページでは、補強プレートの有無で対応する厚みが変わります。薄い天板が気になる場合は、補強プレート込みの数値を確認してください。
クランプ式は、天板の裏と端に空きが必要
クランプ式は、天板を上下から挟んで固定します。厚みが範囲内でも、挟める場所がなければ付きません。次の点が引っかかりやすいところです(ここは説明書の記載ではなく、取り付けの仕組みから私が整理した確認ポイントです)。
- 天板の裏に、幕板(天板を支える横板)や引き出しがあり、クランプの爪が入らない
- 天板の後ろにバックパネル(立ち上がった背板)があり、クランプ本体が当たる
- 天板の端が斜めに削られていたり、丸く加工されていたりして、挟む面が平らでない
バックパネルに当たる場合は、薄型のクランプが選択肢になります。サンワサプライのCR-LAC115BKは、奥行き38mmの薄型クランプで、通常のクランプではバックパネルに干渉する机にも取り付けられるとされています。クランプ式でも、端からの距離を指定している説明書があります。CR-LA1302シリーズは端から50mm以上、CR-LA1008Nのクランプ固定は端から70mm以上です。
グロメット式は、穴の直径と位置で決まる
グロメット式は、天板の穴にアームの金具を通して固定します。確認するのは、穴の直径と、天板の端からの距離です。
CR-LA1008Nの説明書では、穴は直径10〜75mmまで対応可能で、10〜30mmの範囲が推奨とされています。デスクにもともと開いているケーブル用の穴を使う場合も、この範囲に収まっているか確認するよう書かれています。穴があるだけでは使えるとは限りません。
穴がないデスクでもグロメット式にできる?
確認した説明書には、新しく穴を開ける加工についての記載はありませんでした。穴あけは天板の強度や保証に関わるため、デスクのメーカーに確認してからにしてください。
ガラス天板にも付けられる?
製品によります。確認したサンワサプライの説明書(CR-LA1302シリーズ、CR-LA1008N、CR-LAC1406)には、ガラス天板に使えるかどうかの記載がありませんでした。使えるとも使えないとも書かれていないため、そのまま付けるのは避け、メーカーに問い合わせるのが安全です。
BenQ BSH01の製品ページには、空洞の天板、ハニカムボード(中が蜂の巣状の軽い板)、MDF、ガラス面では、安定した設置のために補強プレートが必要と書かれています。補強プレートは、天板の傷やひび割れ、変形を防ぐ役割があるとされています。
中空の天板やガラスの天板では、クランプの圧力が一点に集中します。デスク側の取扱説明書で、重い物を固定してよい構造かも確認してください。
天板からモニターがはみ出す配置は避ける
サンワサプライの説明書では、いずれも「天板の外にディスプレイが出る状態では使用しない」と書かれています。落下の恐れがあるためです。CR-LA1008Nでは、アームのベースとプレートも天板から出ない位置に取り付けるよう指定されています。
奥行きの浅いデスクや、端ぎりぎりに置きたい配置では、アームを動かした状態でもモニターが天板内に収まるか確認が必要です。
付けられなかったときの選択肢
天板の条件が合わなかった場合は、次の方法があります。
- 補強プレートを使う。モニターアーム用の補強プレートは、クランプ式・グロメット式の両方に対応するものもあります。対応する天板の厚みは、プレートの有無で変わるので、アームの説明書で確認してください。
- 取り付け方式の違うアームに変える。クランプ式とグロメット式の両方に対応するクランプ式・グロメット式兼用のモニターアームなら、デスクの状態に合わせて選べます。
- デスクに固定しない方法にする。デスクに固定しないモニタースタンドであれば、天板の厚みや強度の制約は小さくなります。ただし、設置面積と安定性は別途確認が必要です。
デスク全体の買い替えや、アームと補強用品をまとめて揃えるかを迷う場合は、デスク予算の診断で優先順位を整理できます。
購入前に測る5項目
アームを選ぶ前に、次の5つを測っておくと、買ってから付かないという事態を減らせます。
- 天板の厚み:取り付ける位置で測ります。端と中央で厚みが違うデスクもあります。
- 天板の端から裏側の空き:幕板、引き出し、バックパネルがないかを見ます。
- 端の形状:斜めに削られていないか、挟める面が平らかを見ます。
- 穴の有無と直径:グロメット式にしたい場合は、既存の穴の直径と端からの距離を測ります。
- 天板の材質と構造:ガラス、中空、ハニカム、MDFの場合は、補強プレートの要否を説明書で確認します。
天板以外にも、モニターの重さやVESA規格(ディスプレイ背面のネジ穴の取り決め)が合うかの確認が必要です。
天板の条件と合わせて、手持ちのモニターが取り付けられるかも一度に判定できます。