デュアルモニターアームとアーム2本、どっちがいい?設置自由度・耐荷重・天板への負担で比較
同じサイズのモニターを横に並べるだけなら、デュアルアーム1本で足ります。2枚の大きさや重さが違う場合や、1枚ずつ好きな位置に動かしたい場合は、アーム2本のほうが合います。
迷ったときの分かれ目は次の3つです。
- 2枚の重さと大きさが近いか
- 机の上で、2枚を別々の場所に置きたいか
- 天板のどこにクランプ(机の端を挟んで固定する金具)を付けられるか
比較表:1本と2本で変わるのは「固定する場所の数」
| 比べる点 | デュアルアーム1本 | アーム2本 |
|---|---|---|
| 固定する場所 | 1か所 | 2か所 |
| 2枚の位置 | アームの可動範囲内 | 机の上で自由に決められる |
| 耐荷重 | 1枚ごとに上限あり | 1本ごとに上限あり |
| 天板への力 | 1か所に集まる | 2か所に分かれる |
| 向く2枚 | 同サイズ・同重量 | サイズや重さが違う |
耐荷重の上限や、クランプで挟める天板の厚みは、製品ごとに違います。この表は考え方の整理です。実際の数値は、買う製品の仕様で確認してください。
自分のモニターとデスクがアームに取り付けられるかは、先に診断ツールで確認できます。
設置の自由度は、2本のほうが高い
デュアルアームは、1本の支柱から2本の腕が伸びる構造です。2枚の間隔や高さはそろえやすい反面、動かせる範囲は製品の作りで決まります。
アーム2本なら、支柱を2か所に立てられます。次のような使い方がしやすくなります。
- 机の端から端まで離して置く
- 1枚を縦向きにして、もう1枚を横向きにする
- 机の角を使って、L字に配置する
一方で、2本ぶんの設置スペースが必要です。机の奥行きや端の空きが少ないと、2か所目のクランプ位置が確保できないことがあります。
耐荷重は「1枚あたり」で見る
見るべきなのは、アーム全体の合計ではなく、1本の腕が支えられる重さです。モニターをアームに付けるときは、スタンドを外した本体だけの重さで比べます。
AppleのStudio Displayを例にすると、公式の仕様では重量は次のとおりです。
| スタンドの種類 | 重量 |
|---|---|
| 傾き調整スタンド | 6.3kg |
| 傾きと高さの調整スタンド | 7.6kg |
| VESAマウントアダプタ | 5.4kg |
VESAマウントアダプタは、100×100mmのVESA規格に対応しています。VESAは、モニターの背面にあるネジ穴の配置を決めた規格で、多くのモニターが75mmか100mmの間隔を使っています。アームを使うには、モニター側がこの規格に対応している必要があります。
Studio Displayの場合は、アーム用のVESAマウントアダプタが購入時のカスタマイズ構成として選べます。Apple公式サポートには、アダプタの取り外しと取り付けの手順も載っています。
2枚の重さが大きく違う場合は、軽い側の腕の上限が足りるかよりも、重い側が上限内に収まるかを先に確認します。デュアルアームは左右の腕が同じ仕様のことが多いため、重いモニターに合わせて選ぶ形になります。
天板への負担は、2本のほうが分散しやすい
デュアルアームは、2枚ぶんの重さと動かしたときの力が、クランプ1か所にかかります。アーム2本なら、その力を2か所に分けられます。
ここは、私の考えで書いている部分です。公式の比較データがあるわけではありません。ただ、次のような机では、固定する場所が増えるほうが安心です。
- 天板が薄い
- 天板の端が反っている、または補強されていない
- クランプで挟める厚みの上限ぎりぎりの天板
逆に、天板が十分に厚く、端がしっかりしている机なら、1本でも問題になりにくいでしょう。判断に迷う場合は、クランプで挟む場所の裏側に補強があるかを見てください。
こんな人はデュアルアーム1本
次の条件がそろうなら、1本で十分です。
- 同じサイズ・同じ重さのモニターを2枚並べる
- 配置は横並びで、大きく変えるつもりがない
- 机の端に、クランプを付けられる場所が1か所ある
設置が1回で済み、配線もまとめやすいのが利点です。デュアルモニターアームを選ぶときは、1枚あたりの耐荷重と、挟める天板の厚みを確認します。
こんな人はアーム2本
次の条件に当てはまるなら、2本が向いています。
- 2枚のサイズや重さが違う
- 1枚を縦置きにしたい
- 机が広く、2枚を離して置きたい
- 天板が薄く、荷重を分けたい
1本ずつ買うので、モニターアームは片方だけ後から足すこともできます。まず1枚をアームに載せて様子を見る使い方も可能です。
2枚つなぐなら、Mac側の出力も確認する
アームで画面を浮かせても、2枚を映せるかはMacの機種で決まります。機種によっては、ドック(USB-Cハブ)が必要になります。構成ごとの可否は、Mac 画面増設・ドック要件診断で確認できます。
先にアームを買ってから「Macが2枚に対応していなかった」とならないよう、順番はこうなります。
- Macが2枚に対応しているかを確認する
- モニターがVESAに対応しているかを確認する
- 机に合うアームの数と種類を決める
2枚のモニターとアーム込みで、予算内にどこまで揃うかを先に見ておくと迷いません。