デスク環境を整える順番。Macユーザーが最初に買うべきもの
Macのデスク環境は、画面の高さと入力機器、椅子、外部ディスプレイ、ドック、モニターアームの順で揃えるのが失敗しにくいです。
先に整えるべきなのは、長時間使うほど体に響くところです。ディスプレイを増やす、見た目を整える、といった項目は後回しで問題ありません。
この順番は、厚生労働省のガイドラインと運営者の経験をもとにした私の判断です。作業内容や机の広さで入れ替わる部分があるので、下の表は目安として使ってください。
| 順番 | 揃えるもの | 効く場面 | 後回しの目安 |
|---|---|---|---|
| 1 | PCスタンドと外付けキーボード | 首・肩・手首の負担 | ノートPCを1日1時間も使わない |
| 2 | 椅子と机の高さ調整 | 腰・太もも・長時間作業 | すでに体に合う椅子がある |
| 3 | 外部ディスプレイ | 作業スペースの広さ | 画面1枚で困っていない |
| 4 | ドック・ケーブル | 接続の手間・ポート不足 | ポートが足りている |
| 5 | モニターアーム | 机の広さ・画面位置 | 机に余裕がある |
予算ごとに、どこまで揃えられるかを確認する
1番目は画面の高さと入力機器
最初に整えるのは、画面の位置とキーボードです。ノートPCは画面とキーボードが一体なので、画面を目の高さに近づけるとキーボードが高くなり、キーボードを打ちやすい高さにすると画面が低くなります。
厚生労働省の「情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドライン」では、次のような目安が示されています。
- 画面の上端が、目の高さと同じか少し下になるようにする(PC本体の上に置くなど、目より高くなる配置は避ける)
- 画面までの視距離は、おおむね40cm以上
- キーボードは画面から離して、位置を調整できる状態にするのが望ましい
この条件を満たすには、ノートPCスタンドで画面を持ち上げ、キーボードとマウスを別に用意する形が分かりやすいです。キーボードは、手元の位置を決められるBluetooth対応の外付けキーボードが合います。
画面を高くしてもキーボードが変わらなければ、手元の姿勢だけが悪くなります。スタンドと外付けキーボードは必ずセットで考えるのがポイントです。
2番目は椅子と机の高さ
次に効くのが椅子です。ガイドラインでは、座面の高さを体に合わせること、足の裏全体が床につくこと、背もたれで体を支えることなどが挙げられています。机については、高さが固定の場合は床から65〜70cm程度が目安です。
椅子は金額が大きくなりやすいので、1番目より後にしています。ただ、1日4時間以上画面を見る人なら、ここを後回しにする理由はあまりありません。ガイドラインでも、連続作業は1時間以内にして、次の作業までに10〜15分の休止を入れることが示されています。道具を揃えるのと同じくらい、休憩を入れる習慣も効きます。
外部ディスプレイは3番目でいい
外部ディスプレイは作業効率を大きく上げますが、姿勢が悪いままだと、画面が増えた分だけ負担も増えます。そのため、1番目と2番目のあとに回すのが無難です。
買う前に確認したいのは、使っているMacが何台まで外部ディスプレイをつなげられるかです。Appleのサポートページでは、使える台数はMacの機種と、各ディスプレイの解像度・リフレッシュレート(1秒間に画面を書き換える回数)によって決まるとされています。「2台つなぎたい」と考えているなら、先に機種ごとの仕様を確認しておくと、買ってから使えないという失敗を避けられます。
機種ごとの確認には、Mac 画面増設・ドック要件診断が使えます。
ドックは足りなくなってから買えば間に合う
ドック(USB-Cハブ)は、Macのポートを増やす機器です。ポートが足りているうちは必要ありません。外部ディスプレイ、有線のネットワーク、SDカードなど、つなぎたい物が増えて初めて検討する物です。
なお、ドックを使うと、機種によっては外部ディスプレイの台数や解像度に制限が出る場合があります。購入前に、使っているMacの仕様と照らして確認してください。選ぶときは、Thunderbolt対応のドッキングステーションのように、対応するポート規格から探すと絞り込めます。
モニターアームは机の広さが足りなくなってから
モニターアームは、画面の高さと位置を細かく調整でき、机の上も広く使えます。ただ、効果が出るのは「机が狭い」「ディスプレイの高さが合わない」と感じたあとです。
取り付けには、ディスプレイ側のVESA規格(背面のネジ穴の規格)や重量、机の形状が合っている必要があります。購入前に、モニターアーム対応診断で適合を確認しておくと安心です。
後回しでいい物
次の物は、作業効率や体への負担への影響が小さいため、前の項目が揃ってからで十分です。
- デスクマットや卓上の整理小物
- 照明やデスクライト(ただし、画面が見づらいと感じるなら優先度は上がります)
- スピーカーやWebカメラ(会議が多いなら前倒しでかまいません)
- 見た目を揃えるための買い替え
予算が少ないときはどこから削る?
予算が限られているなら、1番目の「スタンドと外付けキーボード」だけを先に用意します。ここは比較的少額で、効果を体感しやすい部分です。
次に削りやすいのは、ドックとモニターアームです。外部ディスプレイが1台で、ポートが足りているなら、必要になるまで買わなくて済みます。
反対に、椅子は削りにくい項目です。1日の作業時間が長い人ほど、ここを先に整えたほうが、あとの買い物の満足度も上がります。
デスクトップMacなら順番はどう変わる?
Mac miniやMac Studioのように本体と画面が別の場合、最初にディスプレイ、キーボード、マウスが必要になります。順番としては「外部ディスプレイが1番目」に近くなります。画面の高さの考え方は同じなので、ディスプレイの上端が目の高さ付近に来るかは、購入時に確認してください。
iMacは画面とキーボードが別なので、画面の高さの調整と外付けキーボードの配置を先に考えると進めやすいです。
自分の予算で何から揃えるべきかは、診断ツールで具体的に確認できます。
用途と予算から、優先順位を一覧で確認する