モバイルバッテリーの機内持ち込み、2026年4月から何が変わった?新ルールまとめ

2026/10/8PR

2026年4月24日から、モバイルバッテリーの機内持ち込みは「1個あたり160Wh以下、合計2個まで」になりました。さらに、機内でバッテリー本体を充電することも、バッテリーからスマホなどへ給電することも禁止です。

預け荷物に入れられないのは従来どおりで、必ず機内に持ち込みます。

日常で使う10,000〜20,000mAh程度のバッテリーなら、容量の上限に引っかかることはまずありません。影響が大きいのは、機内でスマホを充電していた人と、3個以上持ち歩いていた人です。

変わったのは「2個まで・160Wh以下・機内充電禁止」の3点

国土交通省の発表では、ICAO(国際民間航空機関)の国際基準の改訂を受け、2026年4月24日から新しいルールを適用しています。国内の主要航空会社19社が、同じ日から運用を始めたと報じられています。

項目新ルール以前から
持ち込める数2個まで(各160Wh以下)個数の上限なし
バッテリー本体の充電機内では禁止条件つきで可
機器への給電機内では禁止条件つきで可
預け荷物不可不可(変更なし)

「以前から」の列にある条件つきの充電は、2025年7月8日に始まった取扱いです。座席上の収納棚には入れず、常に状態を確認できる場所で行う、というものでした。2026年4月からは、この条件つきの充電そのものができなくなりました。

手持ちのバッテリーは160Wh以下?

容量はバッテリー本体の表面に「Wh」で書かれているのが一般的です。書かれていない場合は、mAh(ミリアンペアアワー)から次の式で概算できます。

  • Wh = 電圧(V)× 容量(mAh)÷ 1,000
  • 一般的なリチウムイオン電池の電圧は3.7Vとされています

この式で計算すると、10,000mAhは約37Wh、20,000mAhは約74Whです。160Whに当たるのは約43,000mAhで、これは私の計算による目安です。一般的なモバイルバッテリーが上限を超えることは、ほとんどありません。

なお、本体にWhの記載が一切ない製品は、持ち込みを断られることがあります。特に海外の航空会社では、容量表示のない製品を認めないところがあると案内されています。安価な製品や通販で買った製品に多いので、出発前に本体の表示を見ておくと安心です。

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機内でモバイルバッテリーは使えない

国交省の資料では、次の2つが禁止されています。

  • 機内で、モバイルバッテリー本体に充電すること
  • 機内で、モバイルバッテリーから他の電子機器へ充電(給電)すること

つまり、機内ではバッテリーは「持ち込むだけ」の物になります。政府広報も、機内での充電と使用はできず、座席の手元で保管するよう案内しています。

航空会社の案内文は、表現が少し異なります。ANAのお知らせでは、バッテリーから機器への充電は「控える」よう求める書き方です。国交省の文面は「しない」ですので、迷ったら禁止として動くのが安全です。

スマホは座席のUSBポートやコンセントで充電する

機内でスマホを充電したいときは、座席に備え付けのUSBポートやコンセントを使います。機材によっては設備がないこともあります。長いフライトでは、搭乗前に充電を済ませておく方が確実です。

座席のポートで充電する場合、ケーブルとアダプタの組み合わせで充電速度が変わります。普段使っているものが機内でも通用するかは、充電ケーブル互換性チェッカーでも確認できます。

預け荷物には入れられない

モバイルバッテリーを預け荷物に入れることは、以前から禁止されています。スーツケースに入れたまま預けてしまうと、保安検査で呼び出される原因になります。

機内に持ち込むときは、端子をショートさせない対策も必要です。ANAは「端子部分をテープで覆うか、ビニール袋に入れる」ことを案内しています。個別のケースに入れる方法も一般的で、モバイルバッテリー用のポーチにまとめておくと、保安検査でも取り出しやすくなります。

保管場所は、座席上の収納棚ではなく、座席ポケットや足元など、すぐ状態を確認できる場所です。発熱や発煙にすぐ気づくための決まりです。

カメラ用の予備電池は別扱いで、100Wh以下なら個数制限なし

カメラから取り外した予備の電池は、他の機器を充電するためのモバイルバッテリーとは区別されます。報道によると、扱いは次のとおりです。

予備電池の容量個数の扱い
100Wh以下個数の制限なし
100Wh超〜160Wh以下モバイルバッテリーとの合計で決まる

100Wh超の予備電池は、モバイルバッテリーを2個持つ場合は同容量帯を持ち込めません。1個なら予備電池は1個まで、モバイルバッテリーを持たなければ予備電池は2個までです。

一般的なカメラ用バッテリーの多くは100Wh以下なので、ほとんどの人には関係しません。ただし、航空会社が独自の上限を設けている場合もあるため、大量に持つ場合は事前に確認してください。

国際線や外国の航空会社は各社の案内を確認する

今回の国交省の要請は、日本の定期航空会社が対象です。外国の航空会社に搭乗する場合は、その会社の指示に従うよう国交省も案内しています。

海外の航空会社の中には、次のような独自の運用をしているところがあります。

  • 100Wh超〜160Wh以下のバッテリーに、事前の承認を求める
  • 容量の記載がないバッテリーを認めない

LCC(格安航空会社)や国際線の乗り継ぎがある場合は、利用する全ての航空会社の案内を見ておくと確実です。違反した場合は航空法による罰則の可能性があるとも報じられていますが、具体的な内容は今回確認できませんでした。

搭乗前の確認リスト

出発前に確認したいのは、次の5点です。

  • 持ち込むバッテリーは合計2個以下か
  • 1個ずつ、本体のWh表示が160Wh以下か(表示がない製品は要注意)
  • 端子をテープかケースで保護しているか
  • 預け荷物に入れていないか
  • 機内で使う分のスマホは、搭乗前に充電を済ませたか

旅行用に持ち歩く機器が多い人は、バッテリーの個数を減らし、1個で足りる容量にまとめるのが現実的です。

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参考にした公式情報

この記事について

ガジェットKASHIWAGI公開日:2026/10/8