機内に持ち込めるモバイルバッテリーは2個まで。用途別の組み合わせ方

2026/10/8PR

機内に持ち込めるモバイルバッテリーは、1人2個までです。1個あたり160Wh(ワットアワー)以下という条件もあります。

スマホだけを充電するなら、10,000mAh前後を1個持てば足ります。ノートPCも持つ場合は、大容量の1個と小型の1個に分ける形が現実的です。

もう1つ注意点があります。機内ではモバイルバッテリー自体の充電も、そこから他の機器への充電もできません。搭乗前に満充電にしておき、機内の充電は座席の電源を使います。

持ち込める条件は「2個まで・160Wh以下」

2026年4月24日から、国土交通省航空局による新しいルールが適用されています。モバイルバッテリーに関する主な内容は次のとおりです。

項目内容
個数1人2個まで
容量1個あたり160Wh以下
預け入れ不可(必ず機内に持ち込む)
機内での使い方充電も、他機器への給電も不可

容量の区分は100Whが境目です。2個の組み合わせは、100Wh以下を2個、100Wh超〜160Wh以下を2個、両方を1個ずつ、のどれでも構いません。

ただし一般的な製品の多くは100Wh以下です。160Whに迫る製品を選ぶ場面は、まずありません。

カメラの予備バッテリーなどは「予備の電池」という別の区分で、容量ごとに数え方が決まっています。該当する人は、下の出典にある国土交通省の資料で確認してください。航空会社によっては、さらに厳しいルールを設けている場合もあります。利用する会社の案内にも目を通しておきましょう。

機内ではバッテリーを使えない、が前提

見落としやすいのは、個数よりも「使い方」の制限です。次の2つが禁止されています。

  • 機内の電源からモバイルバッテリーを充電すること
  • モバイルバッテリーからスマホなどを充電すること

つまり、機内で使うために持ち込むという発想が成り立ちません。2個のバッテリーは「目的地で使う分」と「到着後の移動中に使う分」です。機内の充電は、座席に備え付けの電源で済ませます。

選ぶ容量は、旅行中に機内以外で使う分から逆算します。

スマホ中心なら1個で足りる

スマホ、イヤホン、スマートウォッチくらいの構成なら、10,000mAh前後の1個で1〜2日は持ちます。2個目は予備として小型を足す程度で十分です。

2個の枠を使い切る必要はありません。軽さを優先して1個にとどめる選択もあります。

ノートPCも持つなら「大容量1個+小型1個」

ノートPCを外で充電する可能性があるなら、2個の使い分けがはっきりします。

  • 大容量の1個:ノートPC用。出力(W)が足りることが条件
  • 小型の1個:スマホなどの小物用

ノートPCは出力が不足すると、充電が極端に遅くなったり、そもそも始まらなかったりします。目安は、手持ちのPC付属アダプタのW数に近い出力です。購入するときは、容量より先にPD(高速充電規格)の高出力に対応したモバイルバッテリーに絞ると失敗が減ります。

自分の持ち物だと何mAh必要で、2個に収まるのか、条件を入れて確かめられます。

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用途別の組み合わせ早見表

容量はmAh(ミリアンペアアワー)で表記されることが多いので、Wh換算も添えます。計算式は後ほど説明します。換算値は一般的な電圧3.7Vで私が計算した目安です。

持ち物と旅程組み合わせ合計Wh(目安)
スマホのみ・1〜2泊10,000mAh×1約37Wh
スマホ+小物・3泊以上10,000mAh×2約74Wh
スマホ+ノートPC・1〜2泊大容量1+10,000mAh×1製品ラベルで確認
ノートPCを多用する出張大容量×2(各100Wh以下)製品ラベルで確認

2個に収まるかどうかの判断は、個数だけで足ります。容量が160Whを超えていないかを、各製品のラベルで確かめてください。

Whの計算は「mAh×電圧÷1,000」

製品本体のラベルにWhが書いてあれば、それを見るのが確実です。書いていない場合は、次の式で求めます。

  • Wh = 定格容量(mAh)× 定格電圧(V)÷ 1,000

国土交通省の資料には、27,000mAh・3.7Vの製品が99.9Whになる例が載っています。つまり、27,000mAh級が100Whを超えない上限の目安です。

注意点が1つあります。パッケージの大きな数字は、必ずしも定格容量とは限りません。ラベルの「定格容量」「定格電圧」の表示を確認してください。

使える量は表示容量より少ない

バッテリーは電圧の変換などで損失が出るため、表示容量の全量は使えません。私の経験上の概算ですが、実際に使えるのは6〜7割程度です。公式の数値ではないので、余裕を持って選ぶための目安として読んでください。

たとえば10,000mAhの製品なら、実際に使えるのは6,000〜7,000mAhほどで見積もります。

2個に収まらないときの対処

必要な容量が2個の上限や、持ち運べる重さを超える場合は、次の順で見直します。

  1. 大容量1個にまとめる(100Wh以下で、出力が足りる製品を選ぶ)
  2. 機内以外で使う分を減らす(ホテルや空港の電源で補う)
  3. 充電する機器を減らす

160Whを超えるものは持ち込めません。大容量を買い足しても、上限の範囲で解決できる場合が大半です。

搭乗前の確認ポイント

  • 端子にテープを貼る、または専用ケースや個別の袋に入れる
  • 他のバッテリーや金属製品と同じ袋に入れない
  • 預け入れ荷物には入れない
  • 座席上の収納棚ではなく、座席ポケットなど手元に置く

端子の保護には、モバイルバッテリー用の収納ケースを使うと、袋より取り出しやすくなります。

ケーブルの対応ワット数も見ておく

ノートPCを充電するなら、バッテリー本体だけでなく、ケーブルの対応W数も関係します。ケーブルが細いと、本体の出力が高くても充電速度が落ちることがあります。手持ちの機器とケーブルの組み合わせで、充電速度や必要なアダプタの出力を充電ケーブル互換性チェッカーで調べられます。

旅行に持っていく機器と日数を入れて、必要な容量が上限内に収まるかを確かめておくと、荷造りで迷いません。

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参考にした公式情報

この記事について

ガジェットKASHIWAGI公開日:2026/10/8