MacBookのバッテリー容量は何mAh?Whとの違いと、モバイルバッテリーで充電できる条件
MacBookのバッテリー容量は、Appleの技術仕様では mAhではなくWh(ワットアワー) で書かれています。現行のMacBook Airは53.8Whと66.5Wh、MacBook Proは72.4Whと約100Whです。
モバイルバッテリーで充電するなら、見るべき条件は3つです。
- 出力:Macに付属するアダプタと同等以上のW数
- ケーブル:充電に対応したUSB-Cケーブル
- 容量:Macの1回分に足りるWh
mAhで書かれたモバイルバッテリーとの比較は、Whにそろえると簡単です。この記事では、換算の手順と機種別の目安を順に説明します。
MacBookのバッテリーはWhで書かれている
Appleの技術仕様に載っているMacBookのバッテリー容量は、次のとおりです(2026年10月時点の現行モデル)。
| モデル | バッテリー容量 | mAh換算(3.7V) |
|---|---|---|
| MacBook Air 13インチ | 53.8Wh | 約14,500mAh |
| MacBook Air 15インチ | 66.5Wh | 約18,000mAh |
| MacBook Pro 14インチ | 72.4Wh | 約19,600mAh |
| MacBook Pro 16インチ | 約100Wh(実際の定格は99.6Wh) | 約26,900mAh |
右端のmAh換算は、公式の数値ではありません。Whを3.7Vで割った私の計算で、スマホ用モバイルバッテリーのmAh表記と並べて比べるための目安です。MacBook本体の中身がmAh表記で公開されているわけではありません。
旧モデルは容量が異なります。お手元のMacの正確な値は、Appleの技術仕様ページで機種名から確認してください。
自分のMacに必要な容量を、機種を選ぶだけで知りたい方へ
mAhとWhの違いは、電圧を掛けるかどうか
mAh(ミリアンペアアワー)は「電気の量」だけを表し、Wh(ワットアワー)は「電気の量に電圧を掛けた、エネルギーの総量」を表します。換算式は次のとおりです。
Wh = mAh × 電圧(V) ÷ 1000
スマホ用モバイルバッテリーのmAh表記は、内部の電池セル(電圧3.7V前後)を基準にしていることが一般的です。このため、3.7Vで計算するとMacの容量と見比べられます。
- 20,000mAh × 3.7V ÷ 1000 = 74Wh
- 10,000mAh × 3.7V ÷ 1000 = 37Wh
製品の本体や箱にWhが書かれている場合は、その数値をそのまま使えます。
20,000mAhのモバイルバッテリーでMacは何回充電できる?
結論から言うと、MacBook Air 13インチの0%から100%まで、ほぼ1回分です。16インチのProでは、1回分に届きません。
モバイルバッテリーは、電圧の変換や発熱でロスが出るため、表示容量の全量をMacに送ることはできません。ここでは取り出せる量を表示の約7割と置いて、必要な表示容量を計算しました。7割という数字は私の目安で、製品や使用状況で変わります。
| モデル | バッテリー容量 | 1回分に必要な表示容量(目安) |
|---|---|---|
| Air 13インチ | 53.8Wh | 約21,000mAh |
| Air 15インチ | 66.5Wh | 約25,700mAh |
| Pro 14インチ | 72.4Wh | 約28,000mAh |
| Pro 16インチ | 99.6Wh | 約38,500mAh |
使いながら充電する場合は、Macの消費電力ぶんだけ、さらに多く必要になります。
Macを充電できるモバイルバッテリーの条件は3つ
出力はMac付属のアダプタと同等以上
Appleは、Macに付属する電源アダプタと同等以上のW数の電源を使うよう案内しています。付属アダプタと、高速充電に必要な電源は、次のとおりです。
| モデル | 付属アダプタ | 高速充電の条件 |
|---|---|---|
| Air 13・15インチ | 40W(最大60W対応) | 70W以上のUSB PD |
| Pro 14インチ | 70W(機種により96W) | 96W以上のUSB PD |
| Pro 16インチ | 140W | 140W以上のUSB PD |
出力が足りない電源をつなぐと、Macの画面に「低速充電器」と表示され、充電が遅くなります。なお、Appleのページでは、W数が足りない電源で充電が成立するかどうかまでは確認できませんでした。
そのため、MacBook Airなら70W以上、Proなら付属アダプタ以上の出力を、1つの目安にするのが無難です。USB PD(USB Power Delivery)は、USB-C経由で高出力の充電をやり取りする規格のことです。商品ページの「PD」「65W」「100W」といった表記で確認できます。
ケーブルは「充電対応」と書かれたUSB-C
USB-Cケーブルの中には、データ転送専用で充電できないものがあります。Appleも、充電できない原因の1つとして挙げています。モバイルバッテリーの出力が足りていても、充電に対応したUSB-Cケーブルを使わないと、Macが反応しないことがあります。
ケーブルとアダプタの組み合わせで、どこまで出力が出るかは、充電ケーブル互換性チェッカーでも確認できます。
容量は1回分のWhに余裕を持たせる
先ほどの表のとおり、モバイルバッテリーの容量はMacの容量より大きい必要があります。「Macを1回満タンにしたい」のか「出先で2〜3割を補いたい」のかで、必要な容量は変わります。
買う前に、ノートPC対応のモバイルバッテリーの「定格出力」と「容量(Wh)」の両方を確認してください。
飛行機に乗るなら、1個160Whまで・2個まで
2026年4月24日から、モバイルバッテリーの機内持ち込みは新ルールになりました。国土交通省の発表では、機内に持ち込めるのは2個までで、1個あたり160Wh以下に限られます。
- 預け入れ荷物には入れられません。
- 機内で、モバイルバッテリー自体を充電することは禁止です。
- 機内で、モバイルバッテリーからほかの機器を充電することも禁止です。
つまり、機内でモバイルバッテリーからMacを充電することはできません。到着後の移動先で使うものと考えてください。
Whが分かれば、160Whの上限を超えないかも判断できます。20,000mAh(約74Wh)のモバイルバッテリーなら、上限内に収まります。航空会社ごとに運用が異なる場合があるため、搭乗前に利用する航空会社の案内も確認してください。
自分の持ち物が、機内持ち込みの条件を満たすかどうかも含めて知りたい場合は、モバイルバッテリー容量診断で、機種と充電回数から必要な容量を確認できます。