iPadをMacのサブディスプレイにする方法。Sidecar・ユニバーサルコントロール・外部モニターの違いと選び方

2026/10/6PR

iPadをMacのサブディスプレイ(画面を広げる2枚目の画面)として使えるのは、Appleの標準機能「Sidecar(サイドカー)」です。似た名前の「ユニバーサルコントロール」は、1組のキーボードとマウスでMacとiPadを行き来する機能で、画面は広がりません。

毎日長時間使うなら、iPadではなく外部モニターを買い足すほうが向いています。iPadがすでにあり、たまに画面を足したいだけならSidecarで足ります。

3つの方法は目的が違う

名前が似ていて混同しやすいので、先に違いを表にまとめます。

項目Sidecarユニバーサルコントロール外部モニター
Macの画面が広がる広がる広がらない広がる
iPadの画面の役割Macの画面の一部iPad自身の画面のまま使わない
Apple Pencilで操作できるiPad側のアプリで使えるできない
追加で買うものなしなしモニターとケーブル
  • Sidecar: iPadがMacの2枚目のディスプレイになります。Macのウインドウをドラッグすると、iPadに移せます。
  • ユニバーサルコントロール: Macのキーボードとトラックパッドで、iPadのアプリも操作できます。iPadは自分のアプリを表示したままです。
  • 外部モニター: iPadとは関係なく、Macに専用の画面をつなぎます。

「Macの画面を広げたい」ならSidecarか外部モニター、「MacとiPadの両方を1組の入力機器で使いたい」ならユニバーサルコントロールです。

あなたのMacとiPadで使える?

Sidecarとユニバーサルコントロールは、どちらも対応機種とOSの条件があります。古い組み合わせだと、メニューに項目が出ません。

手持ちのMacとiPadで、どの機能が使えるかを確認する

連携機能診断で使える機能を調べる

診断ツールを使わず、条件を自分で確認したい場合は、次の「Sidecar」「ユニバーサルコントロール」の各節にある条件を見てください。

Sidecar:iPadがそのままMacの2枚目の画面になる

Sidecarを使うと、iPadをMacの拡張ディスプレイ、またはミラーリング(Macと同じ画面を映す)用のディスプレイにできます。Apple Pencilをマウスの代わりにして、クリックや描画、写真編集もできます。

iPadの画面には、メニューバーやDockの表示切り替え、command・option・control・shiftなどの修飾キーが並ぶ「サイドバー」が出ます。キーボードが手元になくても、Macの基本操作ができます。

対応機種と条件

Appleのサポートページには、次の条件が載っています。

  • Mac: macOS Catalina 10.15以降。MacBook Airは2018年以降のモデル、その他のMacは2016年以降のモデルが対象です。iMacはRetina 5K・27インチ(2015年後半)も使えます。
  • iPad: iPadOS 13以降。iPad Proは全モデル、iPadは第6世代以降、iPad miniは第5世代以降、iPad Airは第3世代以降です。
  • 共通: 両方の端末で2ファクタ認証を有効にし、同じApple Accountでサインインします。

ワイヤレスでもUSB接続でも使える

ワイヤレスで使う場合は、両方を10メートル以内に置き、Bluetooth・Wi-Fi・Handoffをオンにします。iPadのモバイルデータ通信の共有と、Macのインターネット共有はオフにしておく必要があります。

USBで使う場合は、iPad側で「このコンピュータを信頼」する設定が必要です。Appleは、使用中のiPadを充電できるため、USB接続を勧めています。ケーブルは充電速度に関わるので、充電ケーブル互換性チェッカーで手持ちのケーブルが合うか確認できます。

iPadOS 27・macOS 27以降はタッチ操作が増えた

Appleのページによると、iPadOS 27・macOS 27以降では、iPad上でMacのウインドウやメニューをタッチ操作できる範囲が広がりました。以前は2本指のスクロールや、カット・コピー・ペーストなど、限られたジェスチャーだけでした。

ユニバーサルコントロール:画面は広がらず、操作がつながる

ユニバーサルコントロールでは、Macのキーボード・マウス・トラックパッドを、そのままiPadにも使えます。ポインタをMacの画面の端まで動かすと、iPadの画面に移ります。

画面が広がるわけではありません。Macにはおなじみの画面、iPadにはiPadのホーム画面やアプリが表示されたままです。

  • 接続できるのは、Macに加えて最大2台のMacまたはiPadです。合計で最大3台になります。
  • MacからiPadのファイルアプリやメッセージのチャットへ、ファイルや写真をドラッグできます。ドラッグできないときは、command+Cとcommand+Vで受け渡せることがあります。
  • iPadでApple Pencilで描いた内容を、MacのKeynoteにドラッグすることもできます。

対応機種と条件

  • Mac: macOS Monterey 12.4以降。iMacとiMac Proは2017年以降、その他のMacは2016年以降のモデルが対象です。ただし、MacBook Air(13-inch, 2017)は対象外です。
  • iPad: iPadOS 15.4以降。iPad Proは全モデル、iPadは第6世代以降、iPad Airは第3世代以降、iPad miniは第5世代以降です。
  • 共通: 2ファクタ認証、同じApple Account、Bluetooth・Wi-Fi・Handoffのオン、10メートル以内に置くこと。

Sidecarと比べると、Macの対象が少し絞られている点に注意してください。たとえば2017年のMacBook Air(13インチ)は、Sidecarは使えますが、ユニバーサルコントロールは使えません。

外部モニター:長時間の作業ならいちばん安定する

外部モニターは、iPadの機種やOSのバージョンに左右されません。MacにUSB-CやHDMIで直接つなぐので、「同じApple Accountで…」といった事前設定もありません。

その代わり、本体を買う必要があります。また、同時につなげる台数や出せる解像度、リフレッシュレート(1秒間の画面の書き換え回数)は、Macの機種によって違います。つなげたい構成が実現できるかは、Mac 画面増設・ドック要件診断で調べられます。

机にモニターを固定したい場合は、モニターアーム対応診断で、手持ちのモニターとデスクにアームが付くかを確認できます。

選び方は使う頻度と手持ちの機器で決まる

使い方ごとに、向いている方法を整理します。

iPadがすでにある。たまに画面を足したい

Sidecarが向いています。追加費用はかかりません。iPadの置き場所だけ用意すれば足りるので、iPad用のスタンドがあると、画面の角度と高さを調整しやすくなります。

MacとiPadを同時に使いたい。画面を広げる必要はない

ユニバーサルコントロールが向いています。たとえば、MacでWebを見ながら、iPadでメモや動画を開いておく使い方です。

毎日長時間、広い画面で作業する

外部モニターをつなぐほうが向いています。iPadの画面は、一般的なモニターより小さいことが多いです。持ち運びたい場合は、USB-C接続のポータブルモニターという選択肢もあります。

ポータブルモニターは、Mac側のUSB-Cが映像出力に対応している必要があります。購入前に、Macの機種ごとの出力条件を確認してください。

最後に、自分の組み合わせで使えるかを調べる

Sidecarとユニバーサルコントロールは、同じ条件ではありません。外部モニターは条件が少ない代わりに、Macごとの出力の上限があります。3つのどれを選ぶかは、この条件で絞り込むと迷いにくくなります。

外部モニターを増やせるか、ドックが必要かを調べる

Mac 画面増設・ドック要件診断を使う

参考にした公式情報

この記事について

ガジェットKASHIWAGI公開日:2026/10/6