VESA非対応のモニターにアームを付ける方法|変換アダプタの仕組みと注意点

2026/10/9PR

VESA非対応のモニターでも、変換アダプタを使えばモニターアームを付けられる場合があります。ただし、付くかどうかは「重量」「背面の厚みと形」「曲面かどうか」の3点で決まります。

特に曲面モニターは、非対応と明記している製品があります。アダプタを買う前に、この3点を自分のモニターと照らし合わせてください。

自分のモニターがアームに付くか、機種とデスクの形から先に確認したい方はこちらです。

モニターアーム対応診断を使う

VESAとは?変換アダプタが何を後付けするのか

VESAは、モニター背面にある取り付け穴の寸法を決めた規格です。正式にはFDMI(またはMIS)と呼ばれます。モニターアームは、この穴にねじで固定する前提で作られています。

アーム側で多いのは、穴の間隔が75×75mmか100×100mmのタイプです。ねじはM4(直径4mmのねじ)が基本です。

VESA非対応のモニターは、この穴がありません。変換アダプタは、モニターの外側から挟んだり背面に固定したりして、その代わりの穴を作る部品です。たとえば次のような構造があります。

  • 4本の金属アームで、モニターを四方から抱えるタイプ
  • 左右や上下から挟むホルダー型で、背面からねじで固定するタイプ

どちらも、アームから見れば普通のVESAモニターとして扱えます。VESA変換アダプタは、対応するモニターのサイズと厚みが製品ごとに決まっています。購入前に仕様表で確認してください。

重量は「モニター」「アダプタ」「アーム」の3つで見る

重さは、次の3つのうち一番小さい許容値で決まります。

見るもの確認する場所注意点
モニター仕様表の「スタンドなし」重量スタンド込みの数字と混同しない
アダプタ製品の耐荷重本体の重さも含めて考える
アーム製品の耐荷重対応するインチ数も合わせて確認

参考までに、製品の例を挙げます。

  • 耐荷重8kgのアダプタキット:13〜27インチの平面モニター向け、厚み26.5〜65mm
  • 耐荷重10kgのホルダー:13〜32インチ向け、厚み10〜70mm

VESAの規格上は、75×75mmや100×100mmの区分(MIS-D)は14kgまでが目安です。ただし、これは規格上の目安であって、実際の許容値は製品ごとに異なります。変換アダプタを使う場合は、アダプタ側の耐荷重のほうが小さくなることがよくあります。

アダプタ自体の重さがモニターに加わる点は、私の推測を含みますが、余裕を持った選び方をおすすめします。ぎりぎりの数字で選ばないほうが安全です。

背面が平らでないと付かないことがある

変換アダプタはモニターの背面や側面に触れて固定します。そのため、背面の形が合わないと、ぐらつきや取り付け不可の原因になります。確認したい点は次のとおりです。

  • 厚み:アダプタの対応範囲(例:10〜70mm)に収まるか
  • 背面の出っ張り:スタンドの付け根や電源部などで、ホルダーが当たらないか
  • 端子の位置:ケーブルを差す部分をアダプタがふさがないか
  • 通気口:排熱用のスリットを覆ってしまわないか

背面がでこぼこしている場合は、ねじで背面側から固定するタイプが使える製品もあります。ただし、固定位置が機種によって多少ずれる場合があります。取り付け後にモニターが水平かどうか、必ず確認してください。

曲面モニターにも付けられる?

製品によって異なります。確認できた範囲では、次のとおりです。

  • アダプタキットの中には、「曲面ディスプレイには非対応」と明記しているものがあります
  • 別のホルダー型製品の公式ページには、曲面への対応について記載が見つかりませんでした。対応可否は確認できません

つまり、「曲面でも使える」と明記された製品を選ぶのが確実です。記載がない場合は、メーカーに問い合わせてから購入してください。

背面が湾曲していると、挟んで固定する構造では接触面が安定しにくくなります。これは構造からの推測ですが、記載がないものは避けるのが無難です。

VESAの穴があるのにアームが合わない?

背面に穴があっても、アームと合わないことがあります。原因は主に2つです。

  • 穴の間隔が違う:75×75mmや100×100mmではなく、200×100mmなどの規格の場合があります。200×100mm(MIS-E)の場合は、MIS-D用のプレートを変換するキットがあります
  • ねじ長さが合わない:長すぎるねじは、モニター内部に当たる恐れがあります。モニターに付属のねじ、またはアーム付属のねじを、説明書の指定どおりに使ってください

穴の間隔は、定規で縦横を測れば確認できます。規格はあくまで製造元向けのガイドラインで、個別の機種は外れることがあります。

Appleのディスプレイは、VESA非対応が多い

Apple製ディスプレイは、VESA非対応のものが多くあります。Studio Displayには、標準のスタンドのほかに、VESAマウントアダプタを搭載した構成があります。

  • 対応規格:100×100mmのVESAスタンド
  • 向き:縦向きでも横向きでも使える
  • 重量:アダプタ搭載時で5.4kg(Apple公式の仕様より)

ディスプレイ単体の重さは、公式の仕様ページに記載がありませんでした。アームの耐荷重を確認する際は、Appleの仕様ページで、自分の構成の重量を調べてください。

iMacなど、他のApple製品については、機種ごとに状況が異なります。次の診断ツールでは、Apple製ディスプレイの6つの構成について、アームに付くかどうかを判定できます。

買う前の確認チェックリスト

  1. モニターの背面に、4つの穴があるか確認する
  2. 穴がある場合は、間隔(75×75mm、100×100mmなど)を測る
  3. スタンドを外した状態の重量を、仕様表で確認する
  4. 背面の厚み、出っ張り、端子の位置を確認する
  5. 曲面かどうか確認する(曲面の場合は、対応を明記した製品を選ぶ)
  6. アダプタとアームの耐荷重が、モニターの重量に対して十分か確認する

アーム側は、対応するモニターのインチ数と耐荷重を見て選びます。VESA対応のモニターアームは、アダプタと耐荷重を合わせて選ぶのがポイントです。

あなたのモニターとデスクの組み合わせで取り付けられるかは、モニターアーム対応診断で、VESA規格、重量、取り付け方式の適合を確認できます。

アームの購入費用がデスク全体の予算でどこまで収まるかは、デスク予算で優先順位をつけて確認できます。

参考にした公式情報

この記事について

ガジェットKASHIWAGI公開日:2026/10/9