Macの写真ライブラリを外付けSSDに移動する手順。メリットと注意点
Macの写真ライブラリは、Finderで外付けSSDにドラッグするだけで移せます。ただし、ドライブの形式、iCloud写真の設定、バックアップの3点を押さえておかないと、後で困ります。
特に注意したいのは、外付けSSDをつながずに「写真」アプリを開いた場合です。Appleの案内では、ライブラリが見つからないとき、標準の場所(「ピクチャ」フォルダ)に新しい空のライブラリが作られます。
この記事では、移動の手順、移したあとの設定、つながっていないときの挙動、バックアップの考え方を順に説明します。
内蔵容量が足りないなら外付けSSDに移せる
写真ライブラリは、初期設定ではホームフォルダの「ピクチャ」に「写真ライブラリ」という1つのファイルとして保存されています。このファイルを外付けドライブに置けば、内蔵ストレージを空けられます。
ただ、移すのが正解かどうかは、手元のデータ量と内蔵容量次第です。写真だけでなく、動画や開発データも持っている場合は、全体で見ないと判断を誤ります。
あなたのMacで、どれだけの内蔵容量が必要かを先に確認する
外付けSSDに移すメリットと注意点
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| メリット | 内蔵ストレージが空く |
| メリット | 持ち出し・付け替えがしやすい |
| 注意点 | つながっていないと開けない |
| 注意点 | バックアップを別に用意する |
外付けSSDは、一般にHDDより読み書きが速いので、写真の一覧表示や検索でストレスが出にくいと考えられます(これは筆者の見立てで、接続方式や機種で差があります)。
注意点で大きいのは、持ち歩くMacの場合です。外付けSSDを机に置いたままだと、外出先では写真ライブラリを開けません。
移動前に確認するドライブの条件
Appleが示している条件は次のとおりです。
- Mac用に APFS または Mac OS拡張(ジャーナリング) でフォーマットされている
- Time Machineのバックアップに使っているドライブではない
- SDカードやUSBフラッシュドライブなどの、取り外せる記録メディアではない
- ネットワーク上の共有デバイスやクラウドベースのストレージではない
Time Machineと兼用のドライブに置くのは避けてください。バックアップ用と写真用で、ドライブを分ける必要があります。
写真ライブラリを移動する手順
1. 「写真」アプリを終了する
アプリが開いたままだと、ライブラリを正しく移せません。
2. ライブラリのあるフォルダを開く
Finderのメニューバーで「移動」→「ホーム」を選び、「ピクチャ」フォルダを開きます。そこに「写真ライブラリ」があります。
3. 外付けSSDにドラッグする
「写真ライブラリ」を、外付けSSDの任意の場所にドラッグします。別のドライブへのドラッグは、通常のFinderの動作として「コピー」になるため、元のライブラリは内蔵側に残ります。
4. 新しい場所のライブラリを開く
コピーが終わったら、外付けSSD上の「写真ライブラリ」をダブルクリックして開きます。写真や動画が全部表示されるか、アルバムや人物の情報が残っているかを確認します。
5. 問題なければ元のライブラリを削除する
内蔵容量を空けたい場合は、「ピクチャ」にある元のライブラリをゴミ箱に入れ、ゴミ箱を空にします。確認が終わる前に消すと、やり直しが利きません。バックアップを取ってから行うのが安全です。
iCloud写真を使っているなら、システム写真ライブラリの指定が必要
iCloud写真を使っている場合や、他のアプリから写真を選ぶ画面(フォトピッカー)で見せたい場合は、移動したライブラリを「システム写真ライブラリ」に指定します。
Appleの手順は次のとおりです。
- 「写真」を終了する
- Optionキーを押しながら「写真」を開く
- システム写真ライブラリにしたいライブラリを選ぶ
- メニューバーの「写真」→「設定」を開く
- 「一般」タブの「システム写真ライブラリとして使用」をクリックする
ボタンが灰色の場合は、そのライブラリはすでにシステム写真ライブラリです。
注意したいのは、iCloud写真と共有アルバムは、システム写真ライブラリでしか使えない点です。システム写真ライブラリ以外を開くと、設定の「iCloud」タブは使えなくなります。
外付けSSDがつながっていないと空のライブラリが作られる
写真アプリを開いたときに外付けSSDが認識されないと、そのライブラリは使えなくなり、標準の場所(「ピクチャ」)に新しい空のライブラリが作られます。
| 状況 | 起きること |
|---|---|
| 未接続で起動 | 空のライブラリが作られる |
| つなぎ直して起動 | そのままでは元に戻らない |
元のライブラリに戻すときは、次の手順で選び直します。
- 「写真」を終了し、外付けSSDをつなぐ
- Optionキーを押しながら「写真」を開く
- 外付けSSD上のライブラリを選び、「ライブラリを選択」をクリックする
選んだライブラリは、別のライブラリを選ぶまで使われ続けます。起動前にSSDの電源が入っていて、使える状態かを確認する習慣をつけてください。
バックアップは別のドライブに用意する
Appleのページでバックアップについて触れているのは、Time Machineのドライブに写真ライブラリを置かないこと、クラウドや共有デバイスを避けることの2点だけです。バックアップの取り方そのものは書かれていません。
以下は筆者の考えです。
- 移動後は、写真の本体が外付けSSD1台だけになります。そのSSDが壊れれば、写真も失われます
- バックアップ用には、写真用とは別のドライブを使うのが安全です。例えば、写真用SSDとは別に、バックアップ専用の外付けHDDやSSDを1台用意します
- iCloud写真は便利ですが、バックアップの代わりとは考えず、別にコピーを持つほうが安心です
移動時にエラーが出る?
「写真ライブラリ」のコピー時にエラーが出る場合、外付けドライブの権限設定が原因のことがあります。Appleの案内は次のとおりです。
- Finderで外付けドライブを選び、「ファイル」→「情報を見る」を開く
- 「共有とアクセス権」を展開する
- 「このボリューム上の所有権を無視」にチェックを入れる(先に鍵アイコンでロックを解除)
このチェックボックスが表示されない、または選べない場合は、ドライブがMac用にフォーマットされていないか、Time Machineに使ったあと消去されていない可能性があります。その場合は、ドライブを消去してから、やり直します。
それ以外の権限の問題は、「写真ライブラリの修復ツール」で解決できることがあります。
外付けと内蔵、どちらにどれだけ置く?
内蔵ストレージに何GB残せばよいかは、写真以外のデータの量で変わります。写真ライブラリを外に出せるなら、内蔵はアプリとシステム用に絞れます。
外付けを併用した場合の、内蔵容量の目安を確認する
また、「外付けSSDを買う」か「クラウドの容量を増やす」かで迷う場合は、ストレージコストの損益分岐点を計算するツールで、iCloud+などと比べられます。