Macのメモリは後から増設できる? 増やせない理由と後悔しない選び方

2026/10/11PR

Apple M1以降のチップ(Appleシリコン)を積んだMacは、購入後にメモリを増設できません。メモリがチップと同じ部品にまとめて載っているためで、あとから差し替える仕組みがないのです。

つまり、必要な容量は「買う前に」決めるしかありません。決め方は単純で、今のMacの「メモリプレッシャー」を見て不足のサインを確認し、用途と使う年数から容量を選びます。この記事では、その手順と目安を順に説明します。

自分の使い方だと何GBが必要かは、機種と用途を選ぶだけで診断できます。

Macメモリ必要量 診断で推奨容量を調べる

Appleシリコン搭載Macのメモリは、購入後に増設できない

Appleシリコン搭載Macのメモリは、購入後に増設できません。Appleのサポート文書でも、たとえばMac miniは、Mシリーズのチップのパッケージにメモリが統合されていて「アップグレードできない」と案内されています。

この仕組みは「ユニファイドメモリ」と呼ばれます。CPU(計算を担当する部分)やGPU(画像処理を担当する部分)が、1つのメモリを共有して使う設計です。パソコンによくある「本体用メモリ」と「グラフィック用メモリ」を分ける方式と違い、データをコピーする手間が減ります。ただし、PC Watchの記事が指摘するとおり、効率よく使えるようになるだけで、物理的な容量が増えるわけではありません。

Intel時代のMacなら増設できた?

一部のモデルでは、できました。ただしIntel時代のMacでも、全部が増設できたわけではありません。

Appleのサポート文書を見ると、Mac miniでユーザー自身が取り付け・交換できるのは2012年後期以前のモデルです。2014年後期のモデルはメモリがロジックボードに直付けで、2018年のモデルもユーザーが取り付けられるRAMはなく、アップグレードはApple StoreかApple正規サービスプロバイダでの作業と案内されています。

中古のIntel Macを選んで増設に期待する場合は、機種ごとにAppleのサポート文書で確認してください。

外付けSSDではメモリは増えない

メモリが足りなくなったとき、Macは起動ディスクの一部を一時的な置き場として使います。これが「スワップ」です。Appleのアクティビティモニタの説明では、スワップ使用領域は「未使用ファイルをRAMとの間でスワップするために起動ディスク上で使用されている領域」とされています。

つまり、ストレージの空きはメモリの代わりに少しだけ働きますが、メモリそのものが増えるわけではありません。スワップが頻繁に起きると動作が重く感じやすくなります(これは一般的な傾向で、体感は使い方で変わります)。

写真や動画で内蔵ストレージが埋まっているだけなら、Thunderbolt対応の外付けSSDにデータを逃がせば解決します。メモリ不足とストレージ不足は別の問題として切り分けましょう。

メモリ不足は「メモリプレッシャー」の色で見分ける

「使用済みメモリ」の数字が大きくても、不足しているとは限りません。macOSはメモリの圧縮やファイルキャッシュを使って効率よく管理しているため、使用済みメモリの容量だけでは不足は判断できません。

見るべきなのは、アクティビティモニタの「メモリ」タブ下部にある「メモリプレッシャー」のグラフです。

色状態対応の目安
緑メモリを効率よく使えている今の容量で足りている
黄空きが少なくなってきた頻繁に出るなら要注意
赤メモリが足りていない次は容量を増やして選ぶ

測るときは、普段いちばん重い作業をしている最中に確認します。黄色や赤が頻繁に出るなら、次に買うMacではメモリ容量を上げる理由になります。

機種ごとに、選べるメモリ容量は決まっている

2026年10月11日時点のApple公式ページで確認できた構成は、次のとおりです。価格は購入ページで確認してください。

機種公式ページ上のメモリ構成
MacBook Neo8GBのみ
MacBook Air(M5)16GB/24GB/32GB
MacBook Pro(M5) 14インチ16GB/24GB/32GB
MacBook Pro(M5 Pro)24GB/48GB
MacBook Pro(M5 Max)36GB/48GB(14インチは36GBのみ)

メモリは、内蔵ストレージやチップとの組み合わせで選べる範囲が決まっている機種もあります。たとえばMac miniでは、メモリ容量ごとに選べるストレージが決まっていました。欲しい組み合わせが選べるかは、購入ページで確認してください。

また、選べる構成は時期によって変わることがあります。Mac miniでは2026年に入り、一部のメモリ構成が一時的に選べなくなった例もありました。欲しい構成が決まっているなら、迷いすぎないほうが無難です。

用途別のメモリ容量の目安

以下は筆者の目安で、Appleの推奨値ではありません。細かい用途や使用年数まで含めた目安は、Macメモリ必要量 診断で確認できます。

使い方目安ひとこと
ブラウザ・メール・書類作成が中心8〜16GB長く使うなら16GBが安心
写真の現像、軽めの動画編集、アプリ開発16〜24GBアプリを同時に開くなら24GB
4K動画編集、大規模なビルド、ローカルAI32GB以上扱うデータやモデルの大きさで変わる

8GBで足りるのは軽い使い方まで

8GBが標準のMacBook Neoのように、メモリが8GBに固定されている機種もあります。Webサイトの閲覧、メール、書類作成が中心なら成り立つ使い方です。

ただし、ブラウザのタブを大量に開く、複数のアプリを同時に動かす、といった使い方では余裕がありません。増設で逃げられない以上、「今は足りている」だけでなく「数年後も足りるか」で考える必要があります。

迷ったら使う年数から逆算する

OSやアプリは年々重くなっていくのが一般的です(これは私の推測で、公式の見解ではありません)。5年、6年と使うつもりなら、購入時点でぎりぎり足りる容量では、途中で窮屈になるかもしれません。

後悔のパターンは2つあります。容量が足りなくて買い替える場合と、余った容量にお金を払った場合です。前者は増設で救えないため、予算に余裕があるなら、1段階上の容量を検討する価値があります。後者は予算の問題なので、デスク予算で他の道具との配分を見て決める手もあります。

何年使えそうかは、製品の寿命・サポート期間で所有機種のOS対応期間から確認できます。

メモリを決めたら、内蔵ストレージの容量も一緒に見積もっておきましょう。

Macストレージ必要量 診断で内蔵容量の目安を出す

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この記事について

Apple製品KASHIWAGI公開日:2026/10/11