iPhoneの充電器でMacBookは充電できる?必要なアダプタとW数

2026/10/7PR

USB-C端子の充電器でUSB Power Delivery(USB PD)に対応していれば、iPhone用でもMacBookを充電できます。Appleの公式ページでも、USB-C Macは「推奨より高いW数でも低いW数でも」USB-C電源アダプタから充電できると案内されています。

ただし、推奨のW数に届かないと充電は遅くなります。20W前後の充電器は、MacBook Neoなら推奨どおりですが、MacBook AirやMacBook Proでは推奨を下回ります。

Appleの公式情報にもとづき、手持ちの充電器で足りるかどうかの判断基準と、機種ごとの推奨W数をまとめます。

手持ちの充電器とケーブルで、あなたのApple機器が何Wで充電できるかを確認できます。

充電ケーブル互換性チェッカーを使う

使える条件は「USB-C」「USB PD」「USB-Cケーブル」の3つ

次の3つがそろえば、iPhone用の充電器でもMacBookにつなげます。

  • 充電器の差し込み口がUSB-Cである
  • USB Power Deliveryに対応している(Appleは、USB PD対応のUSB-C電源アダプタやディスプレイから充電できるとしています)
  • MacBookに挿せるケーブルがある(USB-C同士のケーブル。MagSafe 3搭載モデルは、専用のUSB-C - MagSafe 3ケーブルでも充電できます)

iPhone用のケーブルでも、端子がUSB-C同士なら物理的には接続できます。Lightning端子のケーブルはMacBookのUSB-C端子には挿せません。

古い小型のUSB-A充電器は、USB PDに対応していないものが多いと考えられます(これは私の推測です。製品の表記で確認してください)。

推奨W数はMacBookのモデルごとに違う

Appleが推奨しているアダプタは、次のとおりです。

モデルAppleの推奨アダプタ
MacBook Neo20W
MacBook Air(2022年以降)30W(13インチのみ)、35W(2ポート)、67W、70W
MacBook Air(2018〜2021年)30W、40W(最大60W)
MacBook Pro 14インチ(2021年以降)67W、70W、96W
MacBook Pro 16インチ(2021年以降)140W
MacBook Pro 13インチ(2016年以降)61W
MacBook Pro 15インチ(2016年以降)87W

iPhone用として20W前後の充電器をお持ちなら、MacBook Neoでは推奨どおりです。MacBook Airでは推奨の最小値(30W)にも届かず、MacBook Proではさらに差が開きます。

モデルによって、自分の機種の「推奨W数」が分かればその数字を基準に考えられます。充電器の出力は、本体のラベル表示か、Macの「システム情報」の「電源」にある「ACチャージャの情報」で確認できます。

W数が足りないと充電は遅くなる

低いW数でも、充電自体はできる

Appleは、推奨より低いW数のアダプタでもUSB-C Macを充電できるとしています。ただし、最高の充電体験には「推奨の最小W数以上」が必要だとも書かれています。

macOS Tahoe 26.4以降では、W数が足りないとバッテリーの状態メニューや設定に「Slow Charger」と表示されると、Appleのサポートページで説明されています。この表示が出たら、より高出力の充電器に替えると速くなります。

使いながらだと、増えるより減る場合がある

ここからは公式ページで確認できなかった、私の推測です。充電器の出力が小さいと、Macが使う電力を差し引いた残りでバッテリーを充電する形になります。動画編集や重い処理をしているとき、充電器の出力を消費電力が上回れば、つないでいてもバッテリーが減る可能性があります。

ポートを増やしても速くならない

Appleによると、Macは一度に1つのポートだけから、最も多くの電力を供給できる接続元を使って充電します。充電器を2つつないでも、足し算にはなりません。

高速充電には、モデルごとのW数の条件がある

Appleは、対応機種で「約30分でバッテリー残量50%まで」の高速充電ができるとしています。条件は次のとおりです。

モデル高速充電に使えるアダプタ
MacBook Air(2022年以降)70W、96W、140W(67Wは13.6インチモデルのみ)
MacBook Pro 14インチ(2021年以降)96W、140W
MacBook Pro 16インチ(2021年以降)140Wのみ

16インチ(2023年11月発売モデル以降)をUSB-Cケーブルで高速充電する場合は、240W対応のUSB-C充電ケーブルが必要です。時間は、Appleのテスト条件(バッテリーを使い切った状態など)での値で、実際の結果は設定や環境によって変わります。

つまり、20W前後のiPhone用充電器では、どのモデルでも高速充電の対象外です。

iPhone側にも、速く充電できるW数がある

Appleのサポートページでは、iPhoneの有線高速充電について次のように案内されています。

  • iPhone 18 Pro・18 Pro Max:60W対応アダプタで、約15分で50%まで
  • iPhone 17・17 Pro・17 Pro Max:40W以上のアダプタで、約20分で50%まで
  • iPhone 17e・iPhone Air:20W以上のアダプタで、約30分で50%まで

iPhoneとMacBookの両方をつなぐなら、MacBook側の推奨W数に合わせて選ぶと、iPhoneも十分な出力を得られます。

1台で両方をまかなうなら、70W前後のUSB-C対応の高出力充電器

これは私の提案で、Appleの公式推奨ではありません。13インチのMacBook Airを使っていて、iPhoneも1台の充電器でまかなうなら、67〜70W級がひとつの目安です。上の表のとおり、MacBook Airの推奨に含まれ、高速充電にも対応し、iPhoneの40W以上という条件も満たせます。MacBook Pro 16インチを高速充電したい場合は、140Wが必要です。

Appleは、サードパーティー製の充電器は安全規格などの基準を満たしたものを選ぶよう案内しています。価格は購入ページで確認してください。

ケーブルの対応W数も確認する

充電器が高出力でも、ケーブルが対応していなければ速度は出ません。たとえば16インチを高速充電する場合は、前述のとおり240W対応のUSB-Cケーブルが必要になる場合があります。

手持ちの充電器とケーブルの組み合わせで、実際に何Wが出るかは、充電ケーブル互換性チェッカーで確認できます。外出先でMacBookを充電したい場合は、モバイルバッテリー容量診断で必要な容量を調べられます。

参考にした公式情報

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ガジェットKASHIWAGI公開日:2026/10/7