iCloudの容量が足りない。何GBのプランを選べばいいか
iCloudの容量は、「いまの使用量に、今後1〜2年で増える分を足した容量」で選ぶのが基本です。使用量は、iPhoneの設定アプリから項目別に確認できます。
iCloud+のプランは、50GB・200GB・2TB・6TB・12TBの5種類です。無料枠は5GBです。個人で使う場合は、50GB・200GB・2TBの3つから選ぶことが多くなります。
写真やバックアップを整理すれば、プランを上げなくて済むこともあります。まず内訳を確認し、減らせる項目があるかを見てから決めると、無駄がありません。
容量がいっぱいになると、バックアップと写真が止まる
iCloudの空きがなくなると、Appleの公式ページでは次のことが起きると案内されています。
- iPhoneなどのデバイスがiCloudにバックアップされなくなる
- 新しい写真やビデオがiCloud写真にアップロードされなくなる
- iCloud Driveなどのアプリがデバイス間で同期されなくなる
- iCloudメールの送受信ができなくなる
特に困るのはバックアップです。機種変更や故障のときに、直近のデータが戻せなくなるおそれがあります。「容量不足」の通知が出たまま放置しないほうが安全です。
使用量の内訳は設定アプリで見られる
iPhoneとiPadでは、次の順に開きます。
- 「設定」を開く
- 画面上部の自分の名前をタップする
- 「iCloud」をタップする
- 「ストレージ」または「アカウントのストレージを管理」をタップする
Macの場合は、「システム設定」→ ユーザ名 → 「iCloud」→「管理」で確認できます。iCloud.comのWebページでも見られます。
画面には、写真、バックアップ、iCloud Drive、メッセージ、メールなどの項目ごとに使用量が表示されます。一番大きい項目が、容量不足の主な原因です。
年間いくらかかるかは、iCloud+・Google One・Dropbox、外付けSSDとの比較で確認できます。
容量を増やさずに空けられる?
プランを上げる前に、減らせる項目がないか確認します。Appleのサポートページでは、項目ごとに次の方法が案内されています。
写真は、削除すると全デバイスから消える
iCloud写真をオンにしている場合、1台のデバイスで写真を削除すると、同じApple Accountのすべてのデバイスから削除されます。残したい写真は、削除する前に別の場所へ書き出しておきます。
削除した写真は30日間「最近削除した項目」に残り、その間は復元できます。この項目はストレージを消費しません。
写真の元データを手元に残したい場合は、ポータブルSSDなどの外付けストレージに書き出してから、iCloud側を整理する方法もあります。
バックアップは、アプリ単位でオフにできる
「ストレージ」→「バックアップ」→ デバイス名の順に進むと、アプリごとにバックアップのオン・オフを切り替えられます。バックアップに入れなくてよいアプリをオフにすると、容量が減ります。
iCloud写真を使っていない場合は、写真ライブラリそのものがバックアップに含まれます。その場合は、バックアップ側で「写真」をオフにする方法もあります。
古いデバイスのバックアップが残っていることもあります。使わなくなった端末のバックアップは、同じ画面から削除できます。なお、無効にしたバックアップは180日間利用できます。復元に使っているバックアップは削除できません。
メッセージとメールは、添付ファイルが重い
メッセージは、チャット全体を消さなくても、添付ファイルだけを削除できます。iOS 26以降では、チャット上部の相手の名前から「写真」を開き、対象を選んで「添付ファイルを削除」を選びます。
iCloudメールを使っている場合は、メールアプリの「iCloudメールクリーンアップ」で、削除する種類を選べます。
iCloud DriveやFaceTimeにも保存されている
iCloud Driveは、ファイルアプリから不要なファイルを削除します。FaceTimeのデータは、「ストレージ」→「FaceTime」から削除できますが、削除したデータは復旧できません。必要なビデオメッセージは、先に写真アプリへ書き出しておきます。
iOS 17以降では、「iCloud」画面の「あなたへのおすすめ」からも、整理の候補を確認できます。
50GB・200GB・2TBの選び分け
プランの違いは容量だけではありません。HomeKitセキュアビデオに対応できるカメラの台数も変わります。
| プラン | 使用量の目安※ | HomeKitカメラ |
|---|---|---|
| 50GB | 整理後も30GB前後まで | 1台 |
| 200GB | 整理後で100GB前後まで | 最大5台 |
| 2TB | 100GBを超える、または動画が多い | 無制限 |
※使用量の目安は、公式の基準ではなく、記事筆者の考え方です。現在の使用量に、今後1〜2年で増える分と余裕を足して決める前提で書いています。
迷ったときの考え方
- 現在の使用量が、選ぼうとしている容量の7〜8割を超えているなら、一段上のプランを検討する
- 写真・動画が増え続ける人は、ぎりぎりのプランを選ぶと、また足りなくなる
- 整理で空いた分は、そのまま余裕として残る
「7〜8割」は筆者の目安です。機種の撮影設定や、動画を撮る頻度によって増え方は大きく変わります。
プランの変更は、iOS 18.4以降なら「設定」→ 自分の名前 →「サブスクリプション」から行えます。OSのバージョンによって、メニューの名前や場所が少し異なります。
家族で使うなら共有プランも選べる
iCloud+のプランは、最大5人の家族と共有できます。共有する場合も、各メンバーは自分のApple Accountでサインインするので、ファイルは別々に管理されます。
共有プランの容量は、全員で使う合計です。共有しているメンバーの誰かが写真を大量に保存すると、全員の空きが減ります。グループの空きが少なくなると、全メンバーに通知が届きます。
グループを抜けたメンバーは、使用量が5GBを超えている場合、自分でプランを契約しないと、写真・iCloud Drive・バックアップのアップロードが止まります。
プランを下げるときは容量超過に注意
プランを上げるのは簡単ですが、下げるときは注意が必要です。Appleのサポートページでは、次の点が案内されています。
- 保存データが新しい容量を超えていると、同期とバックアップが止まる
- 手続きの前に、超えている分をダウンロードまたは削除しておく
- 容量の変更は、いまの請求期間が終わってから反映される
- 無料の5GBに戻すと、「メールを非公開」やプライベートリレーなど、iCloud+の機能が使えなくなる
「とりあえず上げて、後から下げる」という使い方もできます。ただし、容量を使い切った状態で下げると、バックアップが完了しなくなるので、先に整理してから下げます。
容量の選び方は、年間の費用と合わせて決める
iCloudの容量は、大きいほど安心ですが、毎月の支払いが続きます。写真の保管先を外付けSSDなどにも分けるなら、iCloudは小さいプランで足りる場合があります。
Macの内蔵ストレージも含めて、どこにどれだけデータを置くかを考えるなら、Macストレージ必要量の診断で、内蔵容量の目安を確認できます。iCloudと外付けSSDの年間費用の比較は、ストレージコストの診断で確認できます。