iCloudの無料5GBで足りる? 課金せずに容量を空ける整理術
iCloudの無料5GBは、使い方しだいで足ります。特に効くのは「バックアップに入れるアプリを減らす」「古いデバイスのバックアップを消す」「写真・メッセージ・メールの不要分を削除する」の3つです。ここまでは無料でできます。
ただし、iPhoneで撮った写真や動画をすべてiCloudに置く使い方だと、整理だけでは足りなくなりがちです。その場合の判断基準も、後半で示します。
自分の場合に何を整理すれば足りるのか、先に目安を知りたい方へ。
容量不足のまま放置すると止まる機能
無料の5GBがいっぱいになると、Appleの案内では次のことが起きます。
- iCloudバックアップが止まる
- 新しい写真や動画がiCloud写真にアップロードされなくなる
- iCloud Driveなどの同期が止まる
- iCloudメールの送受信ができなくなる
とくにメールが止まると、パスワード再設定の連絡などを受け取れなくなるため、日常で困りやすい部分です。
5GBを使っているのはこの6項目
iCloudの容量は、次のような項目が共有して使っています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| バックアップ | iPhone・iPadの丸ごと保存 |
| iCloud写真 | 写真・ビデオ |
| iCloud Drive | 書類・ファイル |
| メッセージ | 写真や動画の添付 |
| メール | 添付ファイル付きが重い |
| その他 | ボイスメモ、連絡先の画像など |
まずは「設定」→ 自分の名前 →「iCloud」で、どの項目がどれだけ使っているかを確認します。iOS 17以降なら、同じ画面の「あなたへのおすすめ」から整理の提案も見られます。
共有アルバムは容量に入らない
共有アルバムはiCloudに保存されますが、iCloudストレージにはカウントされません。
一方で、iCloud共有写真ライブラリに入れた写真や動画は、ライブラリを作った人(オーガナイザー)の容量を使います。家族で共有ライブラリを使っている場合は、作成者の容量だけが減っていきます。
最初にバックアップ対象のアプリを減らす
多くの人で、最初に効くのがバックアップの見直しです。
- 「設定」→ 自分の名前 →「iCloud」を開く
- 「ストレージ」または「アカウントのストレージを管理」→「バックアップ」を選ぶ
- デバイス名をタップする
- バックアップが不要なアプリをオフにする
オフにすると、そのアプリのiCloud上の情報は削除されます。元に戻せないので、ゲームの進行データのように消えて困るものがないか確認してからオフにしてください。一部のアプリは常にバックアップされ、オフにできません。
古いデバイスのバックアップは消せる
機種変更前のiPhoneなど、使っていないデバイスのバックアップが残っていることがあります。同じ画面でデバイス名をタップし、「オフにしてiCloudから削除」を選ぶと消せます。
注意点は2つです。
- 削除すると、そのデバイスのiCloudバックアップはオフになります
- デバイスの復元に使用中のバックアップは削除できません
写真は「消す前に1台で確認」が必要
iCloud写真を使っている場合、写真アプリで削除すると、同じApple Accountのすべてのデバイスから消えます。「iPhoneからだけ消す」ことはできません。
最近削除した項目は30日戻せる
削除した写真は、通常30日間は「最近削除した項目」から復元できます。ただし、iCloudの容量が上限を超えている場合は即時削除になり、復元もできません。容量がいっぱいの状態で整理する時は、残したい写真を先にパソコンなどへコピーしておくと安全です。
iCloud写真を使っていない人は写真もバックアップに入る
iCloud写真をオフにしている場合、写真ライブラリがiCloudバックアップの対象になります。バックアップ画面で「写真」をオフにすると容量を減らせますが、その写真はiCloudに残らなくなります。先にパソコンへ保存してから行ってください。
メッセージとメールの添付ファイルを片づける
写真や動画の添付が溜まっている人は、ここで数GB空くことがあります。
- メッセージ:添付ファイルを個別に削除できます。古いメッセージを自動で削除する設定もあります
- メール:添付付きのメールが容量を多く使います。「iCloudメールクリーンアップ」で、プロモーションや更新通知などを自動的に整理できます
メールは、削除したあとにゴミ箱も空にしないと容量が空きません。
iCloud Driveやボイスメモも確認する
iCloud Driveのファイルは、iPhone、iPad、Mac、iCloud.comから削除できます。削除は全デバイスに反映されます。他の人が共有しているフォルダは、自分の容量を使いません。
ボイスメモは、削除後に「最近削除した項目」からも消去すると容量が空きます。
整理しても足りない人の目安
ここからは、私の見立てです。公式の基準ではありません。
次のどれかに当てはまる場合は、整理を続けても5GBに収まりにくいと考えられます。
- 写真・動画をすべてiCloud写真に入れておきたい
- 複数のデバイスを、それぞれiCloudにバックアップしたい
- 整理しても、数週間でまた容量がいっぱいになる
この場合の選択肢は、大きく2つです。
iCloud+に切り替える
Appleの案内では、iCloud+は50GB、200GB、2TB、6TB、12TBのプランがあります。価格は購入ページ(設定アプリ内)で確認してください。
写真をパソコンや外付けSSDに逃がす
写真をiCloudから外して持ち運びできる外付けSSDに保存すれば、月額の費用は発生しません。ただし、バックアップの手間は自分で管理することになります。Macに写真を置く場合は、Macストレージ必要量診断で内蔵容量の目安も確認できます。
どちらが得かは、使う年数で変わります。長く使うほどクラウドの継続費用が積み上がり、外付けSSDは初期費用だけで済みますが、故障や紛失のリスクは自分で持ちます。この比較はストレージコスト診断で、iCloud+やGoogle One、Dropboxと並べて確認できます。
削除する前に確認すること
- 削除したデータは、基本的に元に戻せません
- 容量が上限を超えていると、写真の削除が即時になる場合があります
- 共有アルバムから外した写真は即時削除されます。残したい写真は個人用ライブラリへコピーしてください
- 設定でバックアップをオフにしても、既存のバックアップは180日間利用できます