サポート終了したiPhone・Apple Watchを使い続けるリスクと、買い替えの判断基準

2026/10/13PR

最新OSの対象から外れたiPhoneやApple Watchは、その日に使えなくなるわけではありません。電話もカメラも、これまでどおり動きます。

ただし、いずれ「セキュリティ更新が止まる」日が来ます。これが、使い続けるうえで最も大きなリスクです。

Appleはセキュリティ更新をいつまで出すかを公表していません。そのため、更新が出ている間は様子見でも構いません。更新が止まった時点で、決済や仕事のアカウントを入れている端末は買い替えを検討する。この記事ではこれを、現実的な基準として整理します。

自分の機種があと何年使えるのか、先に確認しておきましょう。

製品の寿命・サポート期間を診断する

「サポート終了」は3段階に分かれる

「サポート終了」と一口に言っても、止まるものは順番に変わります。

段階状態影響
1最新OSの対象外になる新機能が来ない
2旧OSだけ更新が続く重要な修正のみ届く
3更新が止まる新しい脆弱性が放置される

多くの人が「サポート終了」と呼んでいるのは、1段階目です。この時点で、すぐに危険になるわけではありません。

最新OSの対象外でも、セキュリティ更新は届くことがある

Appleのセキュリティリリース一覧では、最新OSの対象外になった機種にも、旧OSの更新が出ていることを確認できます。

機種最後の主要OS直近の更新(Apple公開日)
iPhone XS / XS Max / XRiOS 182026年8月17日(18.7.10)
iPhone 8 / 8 Plus / XiOS 162026年5月11日(16.7.16)
iPhone 7 / SE(第1世代)iOS 152026年5月11日(15.8.8)

※2026年10月時点でAppleの一覧から確認できた最新の更新です。

最新のiOS 27は、iPhone 11以降とiPhone SE(第2世代以降)が対象です。iPhone XS・XRなどは、すでに対象外になっています。

ここで注意したいのは、旧OSの更新は「最新OS向けと同じ内容が全部入る」とは限らない点です。Appleは調査が終わって修正が公開されるまで、問題の詳細を公表しない方針を示しています。旧OSにどの修正が反映されているかは、利用者の側からは確かめにくいのが実情です。

更新の頻度にも差があります。直近では、最新側のiOS 26が2026年9月だけで複数回更新されています。一方、iOS 18は8月、iOS 16・15は5月が最新でした。ここは一覧を見た私の読み取りで、今後の更新を保証するものではありません。

セキュリティ更新が止まると何が起きる

セキュリティ更新とは、脆弱性(プログラムの中の、攻撃に使われうる穴)をふさぐ修正のことです。更新が止まると、その後に見つかった穴が直されないまま残ります。

起こりうるのは、細工されたWebサイトやメッセージ、悪意のあるアプリを通じて、端末の情報を抜き取られたり操作されたりすることです。

とはいえ、更新が止まった翌日から危険になるわけではありません。iPhoneはアプリの導入元が限られるなど、仕組みの面でも守りが固いと言われています。ただ、これは私の見方です。穴が残る期間が長くなるほど、リスクが上がっていくのは確かです。

特に影響が大きいのは、次のような使い方です。

  • 銀行・証券・決済アプリや、Apple Payを使っている
  • 仕事のメールやアカウントを入れている
  • 写真や連絡先など、個人情報を大量に保存している

アプリが使えなくなる時期は、アプリごとに違う

アプリがいつ使えなくなるかは、Appleではなく各アプリの開発者が決めます。「iOS何以降が必要」という最低条件は、アプリごとに違います。

目安になる動きはあります。Appleは、2026年4月28日以降にApp Store Connectへ提出するアプリについて、Xcode 26以降でiOS 26などのSDKを使ってビルドすることを求めています。SDKとは、アプリを作るための開発用ツール一式のことです。

これだけで古いOSが切り捨てられるわけではありません。ただ、開発者が新しいOSを前提に作り込むほど、古いOSへの対応を続けるのが負担になっていきます。ここは推測ですが、金融系のように安全性を重視するアプリほど、古いOSを早めに外す傾向があると考えられます。

古いOSでアプリを入れ直すとき、App Storeが対応する旧バージョンを案内する場合もあります。ただし、アプリごとに挙動が異なります。使用中の主要なアプリが、あと何年動くかは断定できません。

Apple Watchは、iPhoneとセットで寿命を考える

Apple Watchの最新OSであるwatchOS 27は、Apple Watch Series 9以降が対象です。Appleのセキュリティリリース一覧でも、watchOS 27.0.1の対象はSeries 9以降と書かれています。

報道では、Series 6・7・8、SE(第2世代)、初代Ultraが、watchOS 27の対象外になったと伝えられています。これらはwatchOS 26が最後の主要OSになるとみられます。Apple公式の対応機種ページでも、ご自身のモデルを確認してください。

状態該当するモデル
watchOS 27の対象Series 9以降、Ultra 2以降、SE(第3世代)
watchOS 26までSeries 6〜8、SE(第2世代)、初代Ultra

確認できた範囲では、watchOS 26.6(2026年7月27日公開、Series 6以降が対象)が最新でした。対象外になったモデルへ、今後どこまで更新が続くかは、Appleが公表していません。

Apple Watchはロック解除や通知、決済など、iPhoneとの連携を前提にした機能が多い製品です。iPhoneを買い替えたあとに、Apple Watchとの組み合わせで使えなくなる機能がないかは、連携機能診断で確認できます。

買い替えを決める4つの基準

迷ったときは、次の順で当てはめると判断しやすくなります。

最新OSの対象なら、まだ急がなくていい

最新OSの対象であれば、セキュリティ更新も新しい側から届きます。バッテリーが持たない、動作が重いといった別の不満がなければ、無理に買い替える理由はありません。

最新OSの対象外でも、旧OSの更新が続いているうちは様子見できる

Appleの一覧で、自分の機種向けの更新が定期的に出ているなら、すぐに手放す必要はありません。ただし前述のとおり、更新の中身は最新OSと同じとは限りません。

更新が止まったら、金融・仕事用の端末は替える

自分の機種向けの更新が長く出なくなったら、買い替えを決める目安です。決済アプリや仕事のアカウントを入れた端末ほど、早めの判断をおすすめします。

必要なアプリが動かなくなったら、期限として扱う

銀行アプリや仕事で使うアプリが、新しいバージョンで動かなくなった時点が実質的な期限です。更新を止めたままの旧バージョンに頼り続けるのは、避けたほうが安全です。

買い替え前に、データの置き場所を決めておく

買い替えると決めたら、移行の準備に取りかかります。バックアップ先の容量が足りなくて、手が止まる人が少なくありません。

iCloudの容量を増やすか、外付けSSDで保管するかは、使う年数で損得が変わります。ストレージコスト比較で、損益分岐点を確認できます。

自分の機種の「残り年数」を確認する

ここまでの基準に自分の機種を当てはめるには、発売時期、OSの対応期間、バッテリーの状態を合わせて見る必要があります。

診断ツールでは、所有するMac・iPad・iPhone・Apple Watchを選ぶだけで、あと何年使えるかの目安を確認できます。買い替えの時期を決める材料にしてください。

参考にした公式情報・報道

この記事について

Apple製品KASHIWAGI公開日:2026/10/13