Apple WatchでiPhoneのロックを解除する条件。Touch ID搭載機では使えない理由

2026/10/6PR

Apple WatchでiPhoneのロックを解除する機能は、Face ID搭載のiPhone(iPhone X以降)専用です。iPhone SE(第2・第3世代)やiPhone 8など、ホームボタンのTouch ID機種では使えません。

Appleの公式案内でも、対象はiOS 14.5以降を搭載したFace ID搭載モデルとされています。Touch ID機種の設定画面には、この機能の項目自体が出てきません。

ただし、Touch ID機種は指紋でロックを解除するので、マスクをしていても困らない場面が多いはずです。この記事では、使える条件、使えない理由、代わりの手段を順に説明します。

あなたのiPhoneとApple Watchの組み合わせで使えるか、10秒で判定できます。

連携機能診断で使えるか確認する

対象はFace ID搭載のiPhone X以降だけ

Appleのサポートページが示している要件は次のとおりです。

機器条件
iPhoneFace ID搭載モデル(iPhone X以降)、iOS 14.5以降
Apple WatchSeries 3以降、watchOS 7.4以降
共通ペアリング済み、Wi-FiとBluetoothがオン
Apple Watch側パスコード設定済み、手首検出がオン

Wi-Fiは「オン」であればよく、ネットワークへの接続までは求められていません。

使える場面にも条件があります。口と鼻がマスクで覆われている、または目がサングラスやスキーゴーグルで覆われているときが対象です。マスクなしで普通にFace IDが使える場面では、この機能は働く必要がありません。

Touch ID機種で使えない理由は、Face IDが前提の機能だから

この機能は、Face IDが顔を認識できないときの補助として作られています。Appleのユーザガイドも「障害物でFace IDが顔を認識できない場合」の機能として説明しています。

仕組みの詳細はAppleが公開していないので、ここからは私の推測です。

  • iPhoneを見るだけで解除される動作は、顔を向けたことを検知するFace IDのセンサーが引き金になっていると考えられます
  • Touch ID機種にはこのセンサーがないため、「見る」という操作の受け皿がありません
  • Apple Watchは「本人が近くにいる」ことの確認役で、iPhone側の解除のきっかけは別に必要だと考えられます

事実として確認できるのは、公式の要件がFace ID搭載モデルに限られていること、設定項目が「Face IDとパスコード」の中にあることの2点です。

自分のiPhoneが対象か、設定画面で見分ける

機種名で迷ったときは、設定アプリの項目名を見るのが確実です。

  • 「Face IDとパスコード」がある:対象機種です
  • 「Touch IDとパスコード」がある:対象外です

Appleの機種一覧では、次のモデルがホームボタン付きのTouch ID機種に分類されています。

世代代表的な機種
2013〜2015年頃iPhone 5s、iPhone 6、6 Plus、6s、6s Plus
2016〜2017年頃iPhone SE(第1世代)、iPhone 7、7 Plus、8、8 Plus
2020〜2022年iPhone SE(第2世代)、iPhone SE(第3世代)

iPhone SE(第3世代)の後継にあたるiPhone 16eは、Touch IDをやめてFace IDを搭載しています。新しく買うなら、Face ID搭載機から選ぶことになります。

設定方法(Face ID搭載機の場合)

対象機種なら、設定は1分で終わります。

  1. iPhoneの「設定」を開き、「Face IDとパスコード」をタップしてパスコードを入力します
  2. 「近くのデバイスでロックを解除」で、Apple Watchの名前の横のスイッチをオンにします
  3. 手首検出がオフの場合は、この画面で有効にするよう案内されます

使うときは、Apple Watchを着けてロックを解除した状態で、iPhoneを持ち上げて画面を見ます。解除されるとApple Watchが振動して通知が出ます。

意図せず解除されたときは、Apple Watchの「iPhoneをロック」を押してください。次回はパスコードの入力が必要になります。

Apple PayやパスワードのAutoFillには使えない

この機能で開くのはiPhoneのロックだけです。Apple Pay、キーチェーンに保存したパスワード、パスワードで保護されたアプリの本人確認には使えません。これらの場面では、iPhoneのパスコード入力か、Apple WatchでのApple Pay操作が必要になります。

逆方向の「iPhoneでApple Watchを解除」はTouch ID機種でも使える可能性がある

向きが逆の機能もあります。iPhoneのWatchアプリで「マイウォッチ」→「パスコード」→「iPhoneでロック解除」をオンにすると、iPhoneを解除したときにApple Watchも一緒に解除されます。

Appleのユーザガイドには、この機能に対するiPhoneの機種条件は書かれていません。Touch IDへの言及もありません。公式に「使える」と明記されているわけではないので、手持ちの機種で試して確かめるのが確実です。条件として書かれているのは次の3点です。

  • iPhoneがApple Watchから約10m以内のBluetooth範囲にある
  • Apple Watchの手首検出がオンになっている
  • Apple WatchのBluetoothがオフだと、Apple Watch側でパスコード入力が必要になる

「Apple Watchからのロック解除」と「iPhoneからのロック解除」を混同すると、検索結果が噛み合わなくなります。調べるときは向きを確認してください。

Touch ID機種で困ったときの対処

Touch ID機種でマスクをつけたまま使いたい場合は、次の方法があります。

  • そのままTouch IDを使う:指紋は顔と無関係なので、マスクの影響は受けません(仕組みからの推測です)。指が濡れていたり汚れていたりすると、認証に失敗することがあります
  • パスコードを使う:手が汚れているときの最終手段です
  • Face ID搭載機に買い替える:マスク時の解除をApple Watchで補いたいなら、これが唯一の道です

なお、Apple Watchがなくても、iPhone 12以降ならiOS 15.4以降でマスクをしたままFace IDを使えます。Apple Watchは、この設定と併用することも可能です。

買い替えるかどうかは、今のiPhoneがあと何年使えるかも判断材料になります。OSのサポート期間を含めた残り年数は、製品の寿命・サポート期間の診断で確認できます。ペアになるApple Watchの対応状況は、連携機能診断で一緒に見られます。

手持ちのiPhone・Apple Watch・OSの組み合わせで、使える連携機能を一覧で確認できます。

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参考にした公式情報

この記事について

Apple製品KASHIWAGI公開日:2026/10/6