Sidecarの使い方と、つながらないときの原因チェック

2026/10/6PR

SidecarはMacの「システム設定」→「ディスプレイ」→「ディスプレイを追加」からiPadを選ぶだけで使えます。つながらない原因の多くは、機種・OSの条件を満たしていないか、MacとiPadの設定がそろっていないことです。

確認するのは次の3点です。

  • MacとiPadが、Appleが定めた対応機種とOSの条件に入っている
  • 両方で同じApple Accountにサインインしている(2ファクタ認証もオン)
  • Wi-Fi・Bluetooth・Handoffがオンで、10メートル以内にある(ワイヤレスの場合)

このあと、条件、設定手順、つながらないときの確認順を説明します。

Sidecarとは何ができる機能?

iPadを、Macの2台目のディスプレイとして使える機能です。MacのウインドウをiPadに移して画面を広く使えます。Macと同じ画面を映すミラーリングも選べます。

iPadにApple Pencilで描いた内容は、Mac側のアプリにリアルタイムで反映されます。イラストや写真編集の補助画面としても使えます。

対応しているのは2016年以降のMacと、第6世代以降のiPadなど

Appleが案内している最小システム条件は次のとおりです。

機器対象
MacMacBook Air(2018年以降)、iMac(Retina 5K、27インチ、Late 2015)、その他は2016年以降に発売されたすべてのMac
iPadiPad Pro(全モデル)、iPad(第6世代以降)、iPad mini(第5世代以降)、iPad Air(第3世代以降)
OSmacOS Catalina 10.15以降、iPadOS 13以降

ここに載っているのは「Sidecarが使える最低ライン」です。うまく動かないときは、MacとiPadを最新のmacOS・iPadOSにアップデートするようAppleも案内しています。

接続前に確認する5つの条件

ワイヤレス接続とUSB接続で、必要な条件が少し違います。

  • 同じApple Account:MacとiPadの両方で同じアカウントにサインインし、2ファクタ認証をオンにします。
  • Wi-Fi・Bluetooth・Handoff:ワイヤレス接続では、両方の端末でオンにします。
  • 距離:10メートル以内に置きます。
  • 共有機能:iPadでモバイルデータ通信の共有、Macでインターネット共有をしていない状態にします。
  • 信頼の設定:USB接続では、iPadで「このMacを信頼」する設定が必要です。

お手持ちのMac・iPad・OSの組み合わせでSidecarが使えるか、先に確認できます。

連携機能診断でSidecarが使えるか調べる

設定手順は「ディスプレイを追加」からiPadを選ぶだけ

macOS Ventura 13以降の手順です。

  1. Macの「システム設定」を開き、サイドバーの「ディスプレイ」を選びます。
  2. 右側の「ディスプレイを追加」メニューから、接続したいiPadを選びます。
  3. iPadの画面がMacの2台目のディスプレイとして表示されます。

macOS Monterey 12では「システム環境設定」→「ディスプレイ」→「ディスプレイ設定」、それ以前のmacOSでは「システム環境設定」→「Sidecar」から設定します。

拡張とミラーリングを切り替える

「ディスプレイ」でiPadを選び、「使用形態」のメニューから選びます。

  • 拡張:iPadを別の画面として使い、別々のアプリを表示できます。
  • ミラーリング:Macと同じ内容をiPadにも映します。

「配置」では、iPadの画面をドラッグして、Macの画面に対する位置を調整できます。コントロールセンターの「画面ミラーリング」からも、iPadの選択や解除ができます。

終了するときは

Mac側では、コントロールセンターの「画面ミラーリング」でiPadの選択を外します。iPad側では、サイドバー下部の接続解除アイコンをタップします。

ウインドウをiPadに移す操作は2通り

  • ウインドウ左上のフルスクリーンボタンにポインタを合わせ、iPadへ移動するオプションを選ぶ
  • ウインドウを画面の端までiPadの方向にドラッグする

iPad側のフルスクリーンボタンから「Macに戻す」を選ぶか、ドラッグで戻せば、元のMacの画面に戻ります。

iPadの画面端のサイドバーには、メニューバーやDockの表示切り替え、Command・Optionなどの修飾キー、オンスクリーンキーボードのボタンが並びます。Macのキーボードを使わずに、ショートカットをiPad上のタップだけで入力できます。

タッチ操作は、iPadOS 27・macOS 27以降で大幅に拡張されたとAppleは案内しています。それより前のバージョンでは、2本指スワイプによるスクロールなど、限られたジェスチャーが中心です。

iPadが候補に出ないときは、この順で確認

Appleの条件をもとに、確認しやすい順に並べました。順番は筆者の整理です。

症状まず見る場所
候補にiPadが出ない対応機種・OS、同じApple Account
候補には出るが接続できないHandoff、Wi-Fi、Bluetooth
無線だと映像が不安定距離、周囲の電波、共有機能
USBでつながらない信頼の設定、ケーブル

1. 機種とOSが条件に入っているか

前半の表と照らし合わせます。iPadもMacも、最低条件を満たしていないと候補に出ません。OSが古い場合は、アップデートしてから再確認します。

2. 両方で同じApple Accountか、2ファクタ認証がオンか

別のアカウントで入っていると、iPadはMacの接続先として表示されません。MacとiPadの両方で、設定画面の上部にあるアカウント名を見比べます。

3. Wi-Fi・Bluetooth・Handoffがオンか

ワイヤレス接続では、3つとも両方の端末でオンにします。Appleは、同じWi-Fiネットワークにつながっているかも確認するよう案内しています。

4. 共有機能がオフか

iPadでモバイルデータ通信の共有、Macでインターネット共有をしていると、ワイヤレス接続できないことがあります。両方オフにして試します。

5. 距離と電波の状況

10メートル以内に近づけます。Wi-FiやBluetoothが無線干渉を受けると、ワイヤレス接続のパフォーマンスに影響することがある、とAppleは説明しています。

6. 有線に切り替えて切り分ける

有線でつながるのに無線だけ不安定なら、電波やワイヤレス側の設定が原因と絞り込めます。機器の再起動も、一般的に試される基本の対処です(Appleの該当ページに個別の記載はありません)。

有線なら充電しながら使える

Appleは、iPadの充電を続けられるように、USB充電ケーブルでの有線接続を勧めています。長時間使うなら、有線のほうが電池切れを気にせずに済みます。

Mac側のポートの形に合わせて、USB-C対応の充電ケーブルを選びます。iPadに付属のケーブルでも接続できます。

ユニバーサルコントロールと何が違う?

Sidecarは、iPadをMacの「画面」として使う機能です。iPad側でホーム画面やアプリを使いながら、Macも操作したい場合は、Appleは「ユニバーサルコントロール」を案内しています。

目的で選び分けます。

やりたいこと向いている機能
iPadをMacの追加画面にしたいSidecar
iPadのアプリも使いつつ、1つのマウスで両方操作したいユニバーサルコントロール

どちらがお手持ちの組み合わせで使えるかは、連携機能診断でMac・iPad・OSバージョンを選ぶと確認できます。

毎日使うなら実モニターも比較する

Sidecarは手軽ですが、毎日長時間の作業に使うなら、ディスプレイを直接つなぐ方法もあります。その場合はMacの機種ごとに、同時に出力できる台数や解像度の上限があります。台数や解像度の条件は、Mac 画面増設・ドック要件診断で確認できます。

参考にした公式情報

この記事について

Apple製品KASHIWAGI公開日:2026/10/6