iPhoneの写真1枚・動画1分の容量は?形式別の目安と、保存容量の計算方法
iPhoneの写真は、通常の撮影なら1枚あたり1〜5MB前後です。動画は4Kで1分あたり100〜400MB前後、ProResという高画質形式を選ぶと4Kで1分あたり約6GBに跳ね上がります。
容量を大きく左右するのは、解像度よりも「保存形式」です。この記事では、形式ごとのデータ量の目安と、「枚数×サイズ+分数×サイズ」で年間の増加量を出す計算方法を順に説明します。
なお、ここで挙げる数値は撮影内容(暗い場所、動きの多さなど)で変わるため、あくまで目安です。
写真1枚は約1〜5MB、RAWだと25〜75MB
写真の容量は、画素数と保存形式で決まります。
| 種類 | 1枚の目安 | 100枚の目安 |
|---|---|---|
| 12MP(HEIF) | 1〜3MB前後 | 100〜300MB |
| 48MP(HEIF Max) | 約5MB | 約500MB |
| ProRAW 12MP | 約25MB | 約2.5GB |
| ProRAW 48MP | 約75MB | 約7.5GB |
ProRAWの25MB・75MBはApple公式の記載、48MPのHEIFが約5MBという数値はAppleの説明として紹介されているものです。12MPのHEIFについてはAppleが具体的なMB数を公表している資料を確認できなかったため、1〜3MB前後は私の見積もりです。
HEIFは写真1枚を小さくする形式
HEIF(ヒーフ)は、JPEGより小さいサイズで同程度の画質を保てるとされる画像形式です。iPhoneの標準設定「高効率」で撮影すると、写真はこの形式で保存されます。
ProRAWは編集向けで、容量も別格
ProRAWは、撮影時の情報を多く残すことで、あとから明るさや色を細かく調整できる形式です。HEIFと比べて10倍以上のサイズになるため、普段使いには向きません。
動画1分は形式しだいで約100MBから6GBまで
動画は、解像度とフレームレート(1秒間のコマ数。fps)が上がるほど大きくなります。
| 設定 | 互換性優先(H.264) | 高効率(HEVC) |
|---|---|---|
| 1080p / 30fps | 約60MB | 確認できず |
| 4K / 30fps | 約170MB | 約110MB |
| 4K / 60fps | 約400MB | 約225MB |
| ProRes 4K(1分) | 約6GB | - |
この表は、一般に公開されている撮影設定ごとの推定値をもとにした目安です。Appleの公式サイトのWebページでは、1分あたりのMB数が記載された本文を確認できませんでした。ProResの約6GB(4K)は、Appleの説明として報じられている数値です。HD(1080p)のProResは約1.7GBとされています。
高効率(HEVC)にすると動画は小さくなる
動画の圧縮方式には、新しい「HEVC(高効率)」と、古い機器でも再生しやすい「H.264(互換性優先)」があります。表のとおり、同じ4K/30fpsでもHEVCのほうが約3分の2のサイズです。
設定は、[設定]→[カメラ]→[フォーマット]で切り替えられます。
4K/60fpsは、4K/30fpsの約2倍のサイズ
60fpsは動きがなめらかになる代わりに、1分あたりの容量がおおよそ倍になります。スポーツや子どもの撮影以外では、30fpsで足りる場面が多いです。
ProResは「容量の大きい上級者向けの形式」
Appleによると、ProResのファイルはHEVCの最大30倍の大きさになります。収録には、本体の空き容量が10%以上必要です。
128GBモデルでは、ProResは1080pの30fps(と25fps)までに制限されます。4K撮影には256GB以上のモデルが必要です。
年間の増加量は「枚数×サイズ+分数×サイズ」で出せる
計算式はシンプルです。
1年の増加量 =(1日の写真枚数 × 1枚のMB + 1日の動画の分数 × 1分のMB)× 365日
3つの撮影パターンで計算してみます(私の計算です。実際は毎日撮るわけではないので、上限に近い数字として見てください)。
| パターン | 撮影量(1日) | 年間の増加量 |
|---|---|---|
| 少なめ | 写真10枚(2MB)+動画1分(4K30・HEVC) | 約47GB |
| ふつう | 写真30枚(3MB)+動画3分(同上) | 約153GB |
| 多め | 写真50枚(48MP・5MB)+動画10分(同上) | 約493GB |
「ふつう」でも、2年で300GB前後に達します。動画が容量の大半を占めるため、削るなら動画の設定から見直すのが効果的です。
あなたの撮影量だと、何年で容量が足りなくなるのかを確認したい方は、こちらの診断が便利です。
クラウドと外付けSSDの損益分岐点を計算する(ストレージコスト)
自分のiPhoneの数字は設定アプリで確認できる
Appleは、動画1分あたりの容量の目安を、iPhoneの[設定]→[カメラ]→[ビデオ撮影]の画面に表示しています。機種によって選べる設定が違うため、実際に表示される数字を計算に使うのが確実です。
手元の使用状況は、[設定]→[一般]→[iPhoneストレージ]で見られます。ここで「写真」の項目が何GBかを確認し、年間増加量と見比べると、残りの余裕がつかめます。
足りなくなる前に、年数から逆算する
必要な容量は、次の式でおおまかに出せます。
必要な容量 = 今の使用量 + 年間の増加量 × 使いたい年数
たとえば「ふつう」のパターンで、今の使用量が80GB、3年使うなら、80+153×3=約539GBです。(私の計算です。写真は整理して減らせるので、実際はこれより少なくなります。)
すべてを本体に置く必要はありません。古い写真や動画だけを移す方法もあります。
クラウドか外付けSSDかは、年間増加量で決まる
年間の増加量が少なければ、iCloud+のようなクラウドで十分です。増加量が大きく、長く保存し続けるなら、買い切りのUSB-C接続のポータブルSSDのほうが、トータルで安くなる場合があります。
どちらが得になるかは、保存量と年数で逆転します。具体的な損益分岐点は、ストレージコストの診断に撮影量を入れると確認できます。価格は各サービスのページで最新のものを確認してください。
パソコンにバックアップするなら、Mac側の容量も要る
iPhoneの写真と動画をMacにも取り込むなら、Macの内蔵ストレージにもその分の空きが必要になります。写真や動画の量から、Macに必要な容量を見積もれます。
iPhoneのデータをMacにも保存するなら、必要な内蔵容量を先に確認しておくと安心です。